"　パリ在住の日本人家族が、地下鉄（メトロ）で切符を買おうとしたら、「その子供は何歳だ」と聞かれえたので「10歳だ」と答えると、「それならもう大人用の切符だ」と言われたという。確か12歳までは子供料金だった筈だが、と不思議に思いながらも駅員が言うのだから間違いはあるまいと考えて、言われるままに大人用の切符を買ったとのこと。

　後日、別の駅の表示で確かめると、やはり12歳までは子供料金になっている。要するに理由はわからないが、件の駅員が嘘をついたとしか考えられない。

　ちなみに、パリの地下鉄・バスを運営するPATAの職員組合は先日、車内検札の職員が乗客から暴行をうけて死亡したのに抗議するとして、抜き打ちのストを実施し、通勤通学の足に深刻な影響を与えている。結局暴行を受けた事実はなかったことが判明したのだが、その翌日にもストを続行し、乗客に迷惑をかけ続けた。このようにモラルが低いというが、プロ意識に欠けるという印象は拭えない。
もちろん、冒頭のようなケースは、あくまでごく一部の職員に限られたことであるとも考えられるし、ぜひそうであることを願いたいが、映画「ポッポヤ」を生んだ日本の風土とはだいぶかけ離れているということを承知しておいて頂きたい。"