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クロアチア [ Republic of Croatia ]

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クロアチア ゴリャニ / 春の伝統行事「リェリェ」(女王の行列)

掲載日時:2010年05月28日

情報提供:クロアチア政府観光局

クロアチアは、中国、日本、韓国と並んで無形文化遺産が多い国で、ヨーロッパでは最多です。最近ユネスコの世界無形文化遺産リストに、他の6件の無形文化遺産と共に新たに加えられたのが、東スラヴォニヤのジャコヴォ近郊の村、ゴリャニで毎年春に行われる「リェリェ」(女王の行列)と呼ばれる伝統行事です。

リェリェの年中行事は聖霊降臨祭の祭日に行われ、たくさんの花で飾られた背の高い帽子を頭に被り、手にはサーベルを携えた華やかな民族衣装を身に付けます。
ゴリャニ、ならびにジャコヴシュティナのトレードマークとなったこの「リェリェ」の風習について最初に記されたとされるものが、1898年に見つかっています。風習そのものは、もっと前からあったということは知られていましたが、以前の行列について記されたものは残っていませんでした。

オスマントルコ時代の伝説によると、ゴリャニを侵略したトルコ軍により、村の全ての男性が囚われてしまいました。彼らの奥さん達は、派手な衣服を身に付け、頭には造花で飾った男物の帽子、両手に鎌と髪の毛という格好でトルコ軍の野営地に向かいました。トルコの兵士達は、お化けが来たのかと思い、恐ろしくなって逃げていきました。そうしてゴリャニの女性達は、自分の夫や父や兄弟を解放したのでした。以来、聖霊降臨祭の祭日に、彼女達が着たのと同じものを身に付けてその出来事を記念するようになり、今日に至るまで原形を留めているというわけです。唯一の変更は、現在
は、若い女性達が手に持つものが、鎌と髪の毛ではなくサーベルになっているということです。

ゴリャニ村が初めて記録に登場したのは1244年です。トルコは1537年に村を征服し、全てのものを破壊して新しいものを建設しました。トルコ時代から、今も
なおトルコのベグ(司令官) Jahijaの城の一部が残っています。
1837年に、教区司祭のフィリポヴィッチが城の残った部分を教会に建て直し、塔を増築しています。それが現在の「スヴェタ・トゥリ・クラリャ(東方三賢王)教会」です。
華やかで伝統的で美しい民族衣装を知ろうという観光客のために、1日楽しめるキジ撃ちや、2頭立ての馬車での遊覧も提供しています。全てに、たっぷりのスラヴォニヤ料理も付いています。


※詳細はこちら
 オスィイェク−バラニャ県観光局
  URL http://www.tzosbarzup.hr/ (クロアチア語、英語他)
 ジャコヴォ市観光局
  URL http://www.tz-djakovo.hr/ (クロアチア語、英語)