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クロアチア [ Republic of Croatia ]

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国別イベント情報

クロアチア / 6〜7月のイベント情報

掲載日時:2011年06月16日

情報提供:クロアチア政府観光局

■ ザグレブ --- ユーロカズ・フェスティバル
演劇の街 ザグレブの現代美術館で開催される「ユーロカズ・フェスティバル」には、世界中からあらゆるジャンルの演劇が参加し、世界各国で製作されたクオリティの高い演劇のコラボレーションが楽しめます。
このフェスティバルは1987年に大学スポーツ大会の一環として始められ、その後、毎年開催されるイベントになりました。世界中から多くのアーティストや演劇が参加するこのフェスティバルは、ヨーロッパで最も重要な演劇イベントで、ほとんどの演劇は常に満席です。演劇、ダンス、パフォーマンス、各種アートなどの他、映像でのプレゼンテーション、カンファレンス、ワークショップ、展示会なども行われます。
今年のフェスティバルは、2011年6月15日〜25日の期間、開催されます。
〔詳細〕
 ユーロカズ: URL http://www.eurokaz.hr/ (クロアチア語、英語)

■ ジャコヴォ --- 国際フォークロア大会
スラヴォニヤ地方の中心にあるジャコヴァチュキ・ヴェゾヴィで、スラヴォニヤやバラニャを始めとする国内各地と、ヨーロッパや世界各国から何千という参加者が集まり、民族衣装を着て民族舞踊や歌や伝統芸能を披露します。
1967年から始まったこの大会では、この地方に昔から住む誇り高きショクツィ族が馬に乗って先導し、遠い昔の時代を思い起こさせます。プロの料理人によるスラヴォニヤ料理と上質のワインを楽しめます。画家の作品展示、ジャコヴォの司教J.J.ストロスマイヤーが建設した聖ペトロ教会でのオルガン奏者による演奏などの文化的なイベントが、ジャコヴォの通りや広場で行われます。
6月の2週間に渡って行われるこのイベントには多くの参加者と観光客が集まり、この地方の民俗芸能、伝統料理、馬の飼育も楽しみます。第45回の大会は2011年6月18日〜7月03日まで行われ、最後は参加者による壮大なパレードでフィナーレを迎えます。

ジャコヴォは、スラヴォニヤ地方のジャコヴォ平原にある歴史豊かな街で、史跡や上質のワインでも有名です。この地区の代表的な観光スポットの世界的に有名な馬の生産地のリピッツァナ牧場は、1506年に設立されたヨーロッパ最古の牧場のひとつで、エリザベス二世も訪れたことがあります。
〔詳細〕
 ジャコヴォ市観光局: URL http://www.tz-djakovo.hr/ (クロアチア語、英語)

■ シベニク --- 国際子供フェスティバル
半世紀以上に渡り、ダルマチア地方の「シベニク」は、子供の想像力と創造力を育む子供のための街となってきました。シベニクでは今年、ユニークな世界的な文化イベント「第50回 国際子供フェスティバル」が開催されます。
2011年6月18日〜7月02日に開催されるこのイベントでは、地元と世界から参加する子供のグループによる出し物、子供が参加するワークショップ、教育的イベントが行われ、忘れていた子供時代を思い出させてくれます。旧議会と劇場の前に設置された野外ステージでは、国内外の演劇グループによる舞台が1958年から行われています。このフェスティバルのコンセプトと人道的な目的には、ユニセフとユネスコからも賛同を得ています。

シベニクはクロアチアの中でも歴史がある街で、1066年に、クロアチアの歴史上でも重要な統治者のペタル・クレシミル四世について最初の歴史上の記述があります。
シベニクはクロアチアのアドリア海沿岸の中心で、美しい景色のクルカ川が流れ込む入り組んだ湾岸にある街で、1290年に街として再構築されました。
シベニクは都会的な雰囲気と自然が調和したユニークな街で、港の外には聖アンテ海峡が広がり、何世紀にも渡り海の開発、貿易、経済の中心地として発展してきました。アドリア海東岸の海峡の入り口には、ルネサンス期の重要な聖ニコラ要塞があります。
シベニクで最も有名な建造物は、100年以上かけて造られた聖ヤコヴ大聖堂で、ヨーロッパでも珍しい多くのユニークな要素が見られます。結合素材などを使わず、石だけで造られたユニークで壮厳な建物です。
大聖堂とルネサンス期の市庁舎、いくつかの教会、博物館として利用されている宮殿などがクロアチアの都会の史跡の美しい広場にあります。
〔詳細〕
 国際子供フェスティバル: URL http://www.mdf-sibenik.com/ (クロアチア語、英語)

■ ヴルサル --- カサノヴァフェスト
ヴェネチアの色男、術策家で作家のジャコモ・カサノヴァは、1743年と1744年にヴルサルを訪れています。
ヴルサルは美味しい料理、ワインと美しい女性で知られています。「美しい女性が、ランチにオリーブオイルで調理した伝統の魚料理と素晴らしいイストゥラ半島のワインを給仕してくれた。」。カサノヴァフェストは、この有名な美男とヴルサルとの歴史的な関係を記念した愛とエロスのお祭りで、モダンな恋愛や性に関する様々な芸術作品、文学作品、展示会、レクチャー、映画、食事のプログラムなどのイベントが開催され、夜には音楽演奏付きのパーティが催されます。カサノヴァフェストは、2011年6月24日と25日に開催されます。

ヴルサルは、イストゥラ半島西岸のリム湾の入り口にある沿岸の閑静な歴史ある街で、快適なビーチ、美しい海岸線、緑豊かな内陸部などの自然に恵まれ、この50年は観光地としての人気も高まっています。
〔詳細〕
 カサノヴァフェスト: URL http://www.casanovafest.com/ (クロアチア語、英語他)

■ ジュルジェヴァツ --- ピツォキの伝説
ピツォキの伝説はクロアチアの歴史の中でも最も興味深いストーリーのひとつです。これは、トルコ軍による長期に渡る包囲から脱することに成功したジュルジェヴァツの人々の知恵と勇気の物語です。
ウラマ・ベグ司令官率いるトルコ軍は、ジュルジェヴァツへの激しい攻撃が失敗に終わった後、ジュルジェヴァツを包囲することで街を飢餓状態にして降服させようと計画しました。その目論見通り、街では食糧がほとんど底を尽き、おんどり一羽だけが残っていました。ジュルジェヴァツの人々は、破れかぶれとも言える奇策を考えつき、その最後の食糧であるおんどりを焼き、大砲でトルコ軍に向けて撃ち込みました。これを見たトルコ軍司令官のウラマ・ベグは、食糧を大砲で撃ち出すだけの余裕があるほど街には豊富に食糧が残っていると思い込み、包囲を諦めて軍を引き揚げました。そしてジュルジェヴァツの人々のことを、おんどりを意味する「ピツォキ」と呼びました。

1968年よりジュルジェヴァツでは、この伝説の戦いを祝って6月末にユニークな野外フェスティバルを開催しています。このイベントは年々大きくなり、本格的な舞台でプロやアマの俳優、エキストラ、騎手などが参加したパフォーマンスが行われます。このジュルジェヴァツの歴史を描いた有名なイベントでは、ライフル、大砲、剣を使い、照明や花火で効果的に演出された本格的な舞台が楽しめます。
3日間のイベントの一環として行われる「ピツォキの伝説」(ピツォキヤダ)の舞台は、クロアチアの無形文化財として保護されています。その他にも多くの文化行事やスポーツイベントのあり、今年は2011年6月24日〜26日に行われます。
この地域には「ジュルジェヴァツキ・ペスキ」と呼ばれるクロアチアのサハラ砂漠があり、低湿地の土地に松林の広がるボリク森林公園にはユニークな動植物が生息しています。

〔詳細〕
 ジュルジェヴァツ市観光局: URL http://www.tz-djurdjevac.hr/ (クロアチア語のみ)

ザグレブの「現代美術館」ザグレブの「現代美術館」

国際フォークロア大会国際フォークロア大会

聖ヤコヴ大聖堂聖ヤコヴ大聖堂

ヴルサルの街ヴルサルの街

「ピツォキの伝説」の舞台「ピツォキの伝説」の舞台