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アイスランド [ Republic of Iceland ]

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アイスランド / ブルーラグーン周辺地域で火山噴火の可能性

掲載日時:2023年11月09日

情報提供:株式会社ヴァイキング

レイキャネス半島のブルーラグーンのすぐ近くのソルビョルン山近辺で近々噴火が起こる可能性が急速に高まっております。
これを受け、レイキャビクエクスカージョンは、現地時間2023年11月07日(火)〜09日(木)の少なくとも3日間はブルーラグーンへのツアーの催行を中止しており、11月10日(金)以降のツアーの催行見通しも前日もしくは当日に発表される予定です。
11月08日もソルビョルン山近辺ではマグニチュード3前後の地震が続いておりますが、マグマについては変化の兆候は無く、11月07日同様地表から4〜5cm下にマグマが溜っており、それ以上地表に向けて上がってきている兆候は無いとされています。
なお、ブルーラグーンは営業を継続しておりますが、代替となるSky lagoonなどはSold outとなる日が出てきております。

また、以下に現地時間2023年11月07日に在アイスランド日本国大使館より発出されました注意喚起文をご案内いたします。
アイスランドへのご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。



【注意喚起】 火山噴火の可能性

6日午後、アイスランド国家安全保障局は会見を開き、アイスランド南西部にある有名な温泉施設ブルーラグーンとグリンダビークの間に位置するソルビョルン山の北西で火山噴火の可能性がある旨を発表しました。

アイスランドでの火山噴火は、一般的にイメージされるような山から噴煙が噴き出すようなものではなく、多くの場合で地表にマグマがあふれ出すような噴火であるため、火山噴火が一種のエンターテイメントとなっており、噴火後には観光・見物が可能となる場合もあります。しかしながら、今回の噴火はブルーラグーンの至近で発生する可能性があり、最悪の場合、ブルーラグーンに被害が及ぶ他、隣接する地熱発電所が被害を受けた場合、近隣都市への電力や温水供給などに重大な問題が発生する可能性があります。

アイスランド気象庁は、地下のマグマ溜まりによって周辺地域は7cmほどの隆起が見られ、今後地震・火山活動のより一層の活発化が懸念される旨報じています。アイスランド国家安全保障局は、現段階では噴火の可能性や噴火に伴う被害想定は困難であるとしつつも、最悪のケースも想定した避難計画を策定中とのことです。

先に述べたようにアイスランドでは火山噴火がエンターテイメントの一つとなっていますが、今回の噴火はブルーラグーンや地熱発電所の近辺で発生する可能性があることから、観光客を含む周辺地域住民の生命や国民生活に重大な影響を及ぼす事態に発展しかねません。
特にブルーラグーンへの観光を検討されている方におかれましては、アイスランド政府や温泉施設の発表などを必ず確認した上で訪問の是非を検討してください。

※アイスランド気象庁
 https://en.vedur.is/about-imo/news/a-seismic-swarm-started-north-of-grindavik-last-night
※アイスランド国家安全保障局
 https://www.almannavarnir.is/english/