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アイスランド / レイキャネス半島、火山情報 (11/19 18:00現在)

掲載日時:2023年11月20日

情報提供:株式会社ヴァイキング

現在も地震や地下のマグマの影響はレイキャネス半島のグリンダヴィークの町のエリアに限定されており、ブルーラグーンやその周辺の観光は中止となっておりますが、それ以外の航空便やバスは通常通り運行、また各旅行会社のツアーも催行されるなど、平時と何ら変わりありません。

2023年11月10日にアイスランド国民保護・危機管理局により警戒レベルが「緊急フェーズ」に引き上げられ、これが地域を限定せずに発出されたことから、世界のメディアと国民が「アイスランド全土が火山の影響で危機的な状況にある」と誤解したのか、様々な影響が出ており、弊社としてもVisit Icelandに対して修正を申し入れております。

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以下、現地時間11月18日 17:17に発出された情報の要約となります。

アイスランド気象庁 自然観測部長のクリスティン・ヨンスドッティル氏によると、地震の数とマグマの活動が共に低下したのは、マグマが既にかなり地表に近い所に貫入し、地殻が既に破壊され、抵抗なくさらに地表に上がる状況になったことを示している。
マグマの噴出や流出が始まる可能性は、少なくともこの数日間続くと見ている。
データが示すのは、グリンダヴィークの町から北東3.5kmに位置するHagafellの西部のマグマのトンネルが広がりを見せているので、科学者は皆、このHagafellのエリアが最も溶岩噴出・流出の可能性があると考えている。
仮にその辺りでマグマの流出が始まると、スバルツエンギ地熱発電所やグリンダヴィークの町に向かって流れる可能性があるほか、場合によってはHagafellの北部や東部に流れ出す可能性もある。

→ 詳細: Signs of magma being closer to the surface - Iceland Monitor (mbl.is)
 https://icelandmonitor.mbl.is/news/news/2023/11/18/signs_of_magma_being_closer_to_the_surface/

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アイスランド国営放送が今回の火山について以下の通り報じております。
(現地時間 2023年11月18日 21:00時点)
* 想定では、溶岩の噴出もしくは流出が始まる。
* アイスランド気象庁のクリスティン氏によると2021年に発生した噴火時の直前の状況に
 今の状況は近似している。
* 同じく気象庁・地質学者のリッキー氏によれば、地震活動の微弱化は地殻の抵抗力の微弱化を示し、
 マグマがより地表に至りやすくなる。
* 火山性ガスがスバルツエンギ地熱発電所の掘削孔で観測され、マグマが貫入したエリアの想定に
 合致する。

→ 詳細: LIVEBLOG: Reykjanes Peninsula and Grindavik - RUV.is (ruv.is)
 https://www.ruv.is/english/2023-11-10-liveblog-reykjanes-peninsula-and-grindavik-396249

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アイスランド航空本社より、以下のVisit Icelandの情報サイトも日々アップデートされており情報が確かであると連絡がありましたのでご案内いたします。

* Seismic Activity on Reykjanes Peninsula - Latest Updates (visiticeland.com)
 https://www.visiticeland.com/article/seismic-activity-on-the-reykjanes-peninsula-iceland-2023

なお、引き続き溶岩の噴出の可能性が高まっていることからAviation Color Codeは現在もオレンジで、これは噴火しても火山灰はゼロか僅かのため、航空機の運航には甚大な影響は及ぼさないという警戒レベルです。現在のところ、今回も噴火時、上述の通り大規模な火山灰の噴出は想定されておらず、航空機の運航には甚大な影響は出ないものと、予測されております。

→ 詳細:
 https://en.vedur.is/weather/aviation/volcanic-hazards/

現在アイスランドにご滞在中の方、また近日中にご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。