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イタリア クレモナ / 世界一貴重なヴァイオリン、ストラディヴァリの「メシア」が帰って来る! (9〜12月)

掲載日時:2016年04月22日

情報提供:クレモナ・ヴァイオリン博物館 (Museo del Violino)

1716年製作のストラディヴァリのヴァイオリン「メシア」は、彼の他のヴァイオリンと異なり、一度も演奏されたことのないとされる楽器です。まるで、昨日ストラディヴァリの工房から持ち出されたかのようにオリジナルの状態のまま今日まで保存されているため、世界中のヴァイオリン製作家達にとってのシンボルとも言うべき存在となっています。

元々この楽器は、1775年にコレクターのコツィオ伯爵がストラディヴァリの息子パオロより購入した楽器の一つとされており、1827年にルイジ・タリシオの手に渡った後に、1855年にはフランスのヴァイオリン製作家ジャン・バプティスト・ヴィヨームの手に渡りました。タリシオはこの楽器を非常に大切に保存し演奏家の手に一切触れさせなかったため、当時のヴァイオリニスト、デルフィン・アラードが「君の楽器はまるで救世主(メシア)のようだ。待てど暮らせど一向に現れない!」と叫んだとされています。
その時より、このヴァイオリンは「メシア」という名称で呼ばれるようになりました。

その後ロンドンの楽器商ヒル一族の元に渡り、1939年より「全ての未来の楽器製作家の規範となるように」決して演奏に使用しないという条件の下にオクスフォードのアシュモレアン博物館に委託され、現在まで保管されています。

77年の長きに渡り、オクスフォードの博物館から一度も外に持ち出されることのなかったこの楽器が、今年300周年を迎えるのを記念してふるさとのクレモナに帰って来るのです。
2016年9月15日よりストラディヴァリの命日にあたる12月18日まで、ヴァイオリン博物館展示室にてご覧いただけます!
この機会に、是非クレモナにお越しください。

※クレモナ・ヴァイオリン博物館 (Museo del Violino)
 住所: Palazzo dell’Arte, Piazza Marconi 5, 26100 Cremona, Italy
 URL http://www.museodelviolino.org/
 オープン時間: 火〜日曜 10:00〜18:00、月曜休館
 入館料: オーディオ・ガイド(伊語、英語)含む
  大人 --- 10ユーロ
  団体・学生・65歳以上 --- 7ユーロ
  団体添乗員、6歳までのお子様無料