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イタリア / 中部 アブルッツォ州にて発生した地震について(イタリア政府観光局 発出情報)

掲載日時:2009年04月09日

情報提供:イタリア政府観光局 (ENIT)

イタリア中部 アブルッツォ州で、2009年4月06日に起きた地震で、震源地に近い州都 ラクイラやその周辺で大きな被害が出ました。
アブルッツォ州 ダルマツィオ知事と、イタリア観光担当 ブランビッラ政務次官は声明の中で「、被害の集中した地域外のイタリア観光における状況・サービスは通常通りであること」を保証しています。
同州内で予定通り復活祭休暇を過ごす方も多く、復旧作業も急ピッチで進められているとのことです。



■ ラクイラ市の状況と、この地震による日本からイタリアへのツアーへの影響
 (2009年4月08日時点)

被害はアブルッツォ州の州都 ラクイラ市(L'Aquila、人口 7万人)と、その周辺の町が深刻となっていますが、ラクイラ市はローマの北東約100kmにあり、通常日本からのイタリアへのツアーには組み込まれることがあまり無いエリアで、また主要観光都市間の移動ルートからもはずれていることもあり、日本からのイタリアへのツアーへの影響はほとんどない状況です。
ラクイラ市在住邦人14名については、在イタリア日本国大使館で無事を確認出来たとのことです。

ラクイラへの日本人年間訪問者数は2007年で253人と、主要な観光地とはいえませんが、アブルッツォ州の州都でありラクイラ県の県都でもある歴史的建造物が残る中世からの町です。
地震前の観光の見どころとしては、州でも有名な教会でファサードの美しい「サンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ教会」(13世紀末の建築)、優美な「サン・ベルナルディーノ教会」(15世紀創建、18世紀に改修)、「スペイン城」とよばれる16世紀の城(内部は現在「アブルッツォ国立博物館」)、町のシンボルであり水の供給源としても重要な「99の噴出口のある噴水」等があります。

今回の地震で、上述のサンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ教会や、サン・ベルナルディーノ教会、ドゥオーモなどにも被害があった模様です。
100km離れたローマでは、古代遺跡「カラカラ浴場」も損傷を受けたとの報道もありましたが、揺れは観測されたもののローマ自体には大きな被害はなく、ローマでの観光にも地震の影響はほとんどありません。
日本の旅行代理店数社にもヒアリングした結果、この地震によるツアーのキャンセルの報告も現時点でありませんでした。



また、東京の在日イタリア大使館(Ambasciata d'Italia)では、地震で被災された方々への義援金を募っています。
振込み先は下記の通りです。

〔振込先〕
 * 振込先銀行名: 三菱東京UFJ銀行 本店
 * 口座番号: 当座 0143319
 * 名義(カナ): インテーザ サンパオロ エッセ ピー ア トウキョウシテン

注) 振込に際して、送金者の氏名欄には氏名の後、次の7桁の番号(募金目的番号)「3001100」を付け加えてください。


※在日イタリア大使館の公式サイト
 URL http://www.ambtokyo.esteri.it/Ambasciata_Tokyo/Archivio_News/Terremoto_Abruzzo.htm (日本語)

地震で被害を受けた「サンタ・マリア・コッレマッジョ地震で被害を受けた「サンタ・マリア・コッレマッジョ

99の噴出口のある噴水99の噴出口のある噴水