---

【都市別安全情報(トラベルサポート)】- 西ヨーロッパ

イタリア [ Republic of Italy ]

イタリアの国旗

国別イベント情報

イタリア / 2011年「プッチーニ・フェスティバル」開催

掲載日時:2011年02月18日

情報提供:イタリア政府観光局 (ENIT)

「トゥーランドット」、「蝶々夫人」等の作曲家 ジャコモ・プッチーニ。
この巨匠のオペラを中心に上演される第57回プッチーニ・フェスティバルは、2011年も7月22日〜8月27日にかけて、トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニで開催されます。
話題の演目は、岡村喬生氏演出による特別共同製作盤「蝶々夫人」の上演です。

■ 第57回プッチーニ・フェスティバル・プログラム
* ラ・ボエーム (La Boheme)
 開催日: 2011年7月22・30日、8月12・20・27日  ※新プロダクション

* トゥーランドット (TURANDOT)
 開催日: 2011年7月23・29日 8月07・13・26日
 演出: マウリツィオ・スカパッロ
 装置: エツィオ・フリジェリオ
 衣装: フランカ・スクアルチャピーノ

* 蝶々夫人 (MADAMA BUTTERFLY)
 開催日: 2011年8月06・11・18日
 演出: 岡村喬生(たかお) 氏 (NPO法人「みんなのオペラ」芸術総監督)
 舞台美術: 川口直次 氏
 衣装: 千地泰弘 氏
〔概要〕
 1904年 ミラノ・スカラ座で初演された原作台本の台詞とト書きの日本誤認を、オペラ歌手でもある岡村喬生氏が正しい台詞に直した修正版が、プッチーニ・フェスティバルとの共同制作として、世界初上演されます。
 日本人役は、オーディションで選ばれた日本人歌手が、外人役は外人歌手が歌い、湖を借景として長崎湾に見立てた演出などが話題。
 上演期間中、劇場内のホールでは、衣装担当の千地泰弘氏がデザインした数々の着物も特別展示されます。

* 歌手との夕食 (A CENA CON GLI ARTISTI)
 開催日: 2011年7月22・23日、8月06日
〔概要〕
 オペラ3演目初日公演後に、歌手達とのガラ・ディナーを開催します。
 パーティー会場は劇場そばのヴィッラ・カプローニ庭園。
 参加費 一人65ユーロ。 1ヵ月前までにチケットオフィスに要予約。

※詳細: プッチーニ・フェスティバル財団 ウェブサイト
 URL http://www.puccinifestival.it/ (イタリア語、英語他)

注) プログラム・キャストは 2011年2月10日現在のもので、変更になる可能性があります。


■ プッチーニの生涯と所縁の地
プッチーニ・フェスティバルの開催されるトッレ・デル・ラーゴ(Torre del Lago)とその周辺には巨匠ゆかりの地があり、夜のオペラ鑑賞の前に、それらの場所を訪問してみてはいかがでしょう。
プッチーニは1858年12月22日にルッカ(Lucca)のポッジョ通り(Via Poggio)にある、4代続く音楽家の家庭に生まれました。有名作曲家として19世紀末にトッレ・デル・ラーゴ(Torre del Lago)に来たのは、創作意欲をかきたてる静かで絵画的な美しい場所をみつけるためでした。音楽同様に狩猟に情熱を傾けていたプッチーニにとって、マッサチュッコリ湖はその両方に没頭できる理想的な場所でした。
1891年に33歳で初めてここを訪れ、借家を経て、1900年から定住することとなる別荘を建てました。マノン・レスコーとボエームの大成功で成した財で、家とこの地の名の由来となった古い見張りの塔を買い、完全改装したのです。許可を得て湖の一部を埋め立て、家の前に庭と道も造り、家を出るとすぐそこは、野鳥狩猟のために船が出る埠頭となっていました。
その家は現在ヴィッラ・プッチーニ(Villa Puccini)博物館として、作曲用のピアノ、重要な上演演目関連の品々、国際的受賞の数々などが展示され、また子息の意思でプッチーニの霊廟も造られ、巨匠はここで眠っています。
プッチーニはトッレ・デル・ラーゴに30年住み、この地で「トスカ」(1900年)、「蝶々夫人」(1904年)、「西部の娘」(1910年)、「ツバメ」(1917年)、「3部作」(1918年)などの代表作を作曲しました。