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オーストラリア [ Commonwealth of Australia ]

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国別渡航先速報

オーストラリア / 「新型コロナウイルス」に関する最新情報

掲載日時:2020年06月09日

情報提供:株式会社トランスオービット

オーストラリアにおけるにおける新型コロナウイルス(COVID-19)に起因する、旅行者が知っておくべき行動制限、観光施設、飲食店、商店のオープンなどの最新情報をお知らせいたします。

オーストラリアでは、全国の1日あたりの新規感染者数は引き続き多くの日で20人を下回り、1桁の日も多く、安定的な状況となっています。州によっては新規感染者数が連日ゼロの日を記録しており、段階的な新型コロナウイルスによる制限緩和措置を開始しています。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州、メルボルンのあるビクトリア州では州境の閉鎖を行っておりませんでしたが、その他の州では現在も引き続き州境の閉鎖を行っております。

6月末にはその州境の閉鎖が解除され州間の移動が許可されるとみられておりましたが、一部の州の反対により各州間の足並みがそろわず、具体的な日にちも決まらずに暗礁に乗り上げている状態です。

特にケアンズ、ゴールドコーストのあるクイーンズランド州が強硬に反対しており、この州境閉鎖は9月まで行うべきとの主張も出ています。これに対しクイーンズランド州内からも反対意見が多くみられ、一部では州政府に対して法的な処置を検討する動きが出てきています。

エアーズロックのあるノーザンテリトリー準州では、6月15日よりオーストラリア国内からの旅行者は、強制隔離から自主隔離に移行し、州間移動緩和の一歩を進めます。

★ 本情報の注意事項
* オーストラリアでは連邦政府が国境に関する規制、及びオーストラリア国内の大枠の制限を決め、各州政府が更に細かい制限を決定します。
* オーストラリア連邦政府と各州の政府とで同じ事柄に対して異なる制限がある場合、州政府の決めた制限が優先されます。

■ オーストラリア国内感染者数
オーストラリア国内の新型コロナウイルスの感染者数、及び死者数は以下の通りです。
* オーストラリア全土感染者数: 7,260名
 (ACT=107、NSW=3,109、NT=29、QLD=1,062、SA=440、TAS=228、VIC=1,685、WA=599)
* オーストラリア全土死者数: 102名

■ オーストラリア出入国制限
オーストラリアの新型コロナウイルスによる、オーストラリアへの入国、及び出国の制限は以下の通りです。
* 3月20日 21:00以降、オーストラリアへの渡航者の全ての入国が禁止。
 (オーストラリア市民および永住者を除く)
* オーストラリア市民および永住者は、到着日から14日間は強制検疫施設に隔離される。
* すべてのオーストラリア市民および永住者は、免除が認められない限り、オーストラリアの出国を禁止。
* 7月末までに、ニュージーランド、南太平洋の国との出入国許可が検討されています。
* 日本などその他の国・地域に関してはまだ具体的になっておりません。

■ 規制解除へのロードマップ
5月8日の国家内閣の結果を受けて、モリソン首相は新型コロナウイルスに対する安全で持続可能なオーストラリアの経済を7月に実現するとの目標に向けて、これまでの制限措置を3段階で緩和していく「新型コロナウイルスに対する安全な豪州のためのロードマップ」を発表しました。

これら制限措置の緩和は、各州・準州政府が各地の状況を踏まえながら今後具体的に決定します。
国家内閣は、この制限措置の緩和を3週間ごとに見直すこととしています。

主な内容は以下のとおりです。いずれの段階においても新たな生活様式として、
・1.5メートルの物理的距離を取ること
・適切な衛生管理(体調不良の場合の自宅待機や感染検査を含む)
・COVIDSafeアプリの利用
が成功の鍵を握るとされ、その遵守が求められています。

※各州により独自に策定した規制緩和を実施しており、各州による相違が大きくなってきています。
 各州の規制内容に関しては、それぞれの都市・州の規制情報を参照ください。

◎ ステップ1
5人までの自宅への来客
・職場以外の公共の場での10人までの集会
・在宅勤務の推奨
・ラッシュ時の公共交通機関利用の抑制
・レストラン、カフェ、一般商店、図書館、コミュニティ・センター、プレイグラウンド、ブート・キャンプの再開、
・近郊の旅行

◎ ステップ2
・自宅及び職場以外の公共の場での20人までの集会
・在宅勤務の推奨
・ラッシュ時の公共交通機関利用の抑制
・ジム、美容サロン、映画館、美術館、アミューズメント・パーク、キャラバン・パーク、キャンプ場の再開(いずれも20人まで)
・一部の州外への旅行

◎ ステップ3
・職場以外の公共の場での100人までの集会
・すべての職場への復帰
・ラッシュ時の公共交通機関利用の抑制
・ナイトクラブ、フードコート、サウナの再開(いずれも100人まで)
・全ての州外への旅行
・ニュージーランドや太平洋島嶼国への旅行、及び留学生の来豪の検討

■ COVIDSafeアプリ
4月26日、オーストラリア連邦首相府及び保健省より、コロナウイルス感染者との濃厚接触歴を記録する機能を持ったスマートフォン用アプリ「COVIDSafe」の立ち上げが発表される。
このアプリのインストールは強制ではありません。

このアプリでは感染者との濃厚接触が判明した場合、アプリ利用者に対し、保険当局を通じ連絡が入る仕組みです。
5月8日の段階で540万ダウンロードを記録、これは14歳以上のスマートフォン保有者の29%に相当します。

■ オーストラリア〜日本間の航空便運行状況
オーストラリアと日本を結ぶ、直行便の運航状況は下記の通りです。
現在オーストラリアと日本館の直行便は、全日空のみ週3往復で羽田〜シドニー間を運航しています。

* 全日空
 羽田〜シドニー線 --- 月・木・土曜の週3便のみ運航 (8月01日まで運航継続、以降未定)
 成田〜パース線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)

* 日本航空
 羽田〜シドニー線 --- 運休 (7月01日まで、以降未定)
 成田〜メルボルン線 --- 運休 (7月01日まで、以降未定)

* カンタス航空
 羽田〜シドニー線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)
 関西〜シドニー線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)
 成田〜メルボルン線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)
 成田〜ブリスベン線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)

* ジェットスター航空
 成田〜ゴールドコースト線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)
 成田〜ケアンズ線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)
 関西〜ケアンズ線 --- 運休 (7月31日まで、以降未定)

※各航空会社の運航状況は、変更となる場合がありますので、詳細は直接航空会社までお問い合せください。


★ 注
現在、外務省より不要不急の渡航を自粛するよう注意喚起が発出されております。
また、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国境閉鎖や入国制限措置、外出禁止令等の行動制限措置のほか、航空便の突然の減便又は運航停止などの事例も発生しております。
渡航をご予定の際は、日本国外務省や相手国の政府機関、またご利用予定の航空会社等に最新情報をご確認ください。

日本海外ツアーオペレーター協会 事務局