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フィジー [ Republic of Fiji ]

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フィジー / フィジーの情勢について (続報4)

掲載日時:2006年12月05日

情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン

先般よりお伝えいたしておりますフィジー政府と軍部の対立等による情勢に関する最新情報を、下記にお知らせ申し上げます。

昨日12月04日朝、国軍兵士がスバ郊外の街 ナシヌにある警察武装部隊本部の武器格納庫に赴き、警察側の保有する武器を押収し、軍本部に移送しました。続いて同日午後、スバ市街近くのナソバにある警察の武器収納庫からも同様に武器を押収したとの事です。
これに関して同日18:00より、国軍のバイニマラマ総司令官が記者会見を行い、「国軍への攻撃に使用しない様、安全への配慮から回収した」と発表しました。

又、昨日12月04日の午後より、武装した軍人がスバ市街周辺の主要箇所にチェックポイントを設け、検問を行っております。ガラセ首相は本日12月05日、スバ郊外のナウソリ地区の村でのミーティングに出席しておりましたが、その帰途、検問箇所を通らないとスバに戻れないため、大事をとってヘリコプターで戻っております。

本日、12月05日朝、国軍側は政府閣僚の公用車の押収を始めました。ライセニア・ガラセ首相の公邸においても、2台の公用車が兵士によって乗り去られて(押収されて)います。又、首相公邸前にもチェックポイントが設けられ、国軍兵士が配置されております。
こういった状況から、本日召集されていた閣議は延期されました。

又、ガラセ首相は今朝、大統領公邸にて、チョセファ・イロイロ大統領、チョニ・マドライウィウィ副大統領、及びフランク・バイニマラマ国軍総司令官との会談を行う予定でしたが、公邸前に兵士が配置され、公用車も押収された事等から出席せず、公邸内にて他の閣僚3名とミーティングを行いました。
その後、電話を通じたラジオ・インタビューにて、フィジーの民主主義の維持のためにも、辞任の意思は全く無い事を表明しています。

イロイロ大統領が国軍の動きを容認、バイニマラマ総司令官の意向を受け入れて内閣を解散するという噂も出回っておりましたが、大統領は先程「国軍の動きは明らかに違憲であり、民主主義に基づく法に反する行為であって、私はこれを容認も支援もしていない」、「あくまで法律に則った方法で、現在の難局を打開してもらいたいという私の望みに、全く相反するものである」とのコメントを発表しております。
一方、バイニマラマ総司令官は、昨日に続いて本日も当地時間18:00より記者会見を行う予定です。

尚、当地の現状は、首都スバにおいては、一部の箇所の軍部によるチェックポイント設置により、やや緊張感が高まっているものの、それ以外の地区では引き続き極めて平穏であり、行政機関を始め商店、銀行、ホテルやツアー等の営業・催行も全て平常通りに行われております事をお知らせいたします。
尚、状況を鑑みますと、念のため首都 スバへの訪問はお勧めいたしませんが、フィジーの玄関口であるナンディや、コーラルコースト、ママヌザ諸島等、多くの旅行者が訪問・滞在する地区は、政府や軍部の拠点があるスバから100〜200km以上の距離がある事から、万一の有事の際にも直接的な危険がおよぶ可能性は、過去の例から見てもほとんどないものと思われます。

又、新しい情報が入りましたらお知らせいたします。