現在、フィジー諸島東部を通過中のトロピカル・サイクロン「トーマス」(Tomas)に関する情報の続報を、下記にお知らせいたします。

フィジー気象局の発表によりますと「カテゴリー４」のトロピカル・サイクロン「トーマス」は、フィジー時間 ２０１０年３月１６日 １３:００(日本時間 同日 09:00)現在、中心気圧９４０ヘクトパスカル、中心付近の平均風速約４５ｍで、南緯１８.６度・西経１７９.４度付近(オノ・イ・ラウ島の北北西235km、ビチレブ島 スバの東南東235km)の海上を、勢力を強めながら時速約２０ｋｍのスピードで南に移動しております。

最新の進路予想によりますと、サイクロンは本日正午頃を境に勢力を弱めながら、次第にフィジー諸島主要部から遠ざかっており、明日(3/17)午前 ０１:００にはオノ・イ・ラウ島の西南西３５ｋｍ・スバの南東３９５ｋｍに、同１３:００にはオノ・イ・ラウ島の南南東３９０ｋｍ・スバの南東７８５ｋｍに達するものと予想されています。

現在、及び今後の進路周辺に位置する遠方の島々には引き続きサイクロン警報・暴風警報が発令されておりますが、ビチレブ島東部やタベウニ島などではサイクロン警報が強風警報に引き下げられ、またナンディやママヌザ諸島など、フィジー諸島西部を含む残りの地区でも強風警報が強風注意報に引き下げられました。
よって今後、各地で次第に天候が回復して行くものとみられています。

ナンディでは、昨夜(3/15)から今朝(3/16)にかけて断続的な強風は吹いたものの、さほどの強さではなく、また雨もほとんど降りませんでしたが、各クルーズ会社は本日(3/16)も日帰りクルーズを中止、ヤサワ諸島やママヌザ諸島各リゾートへの定期船を運航するサウス・シー・クルーズ社も全便を欠航いたしました。
明日(3/17)の運航については、各社とも港湾当局の承認待ちの状況にあるため、現時点では運航の是非は不明です。

航空便に関しましては、国際線を中心に徐々に運航を再開し始めております。
日本からの主な接続便の運航状況は、以下の通りです。

* 一昨日(3/14)の夜にポートモレスビーより到着予定であったニューギニア航空(PX) ８４便(成田便からの接続便)が、本日(3/16) １９:３０頃に到着予定
* 今朝(3/16)グアムより到着後ホノルルへと往復し、明日(3/17)早朝にグアムに向けて出発予定であったコンチネンタル航空(CO) ９４８・９４９便は、２４時間遅れでの運航。
* 明朝(3/17)到着・出発予定の大韓航空(KE) １３７・１３８便は、現時点では不明ですが、少なくとも当地への離発着には全く問題ないと見られています。

尚、本日も学校は休校となり、官公庁や銀行、一般企業、商店なども休業しているところが多くみられます。明日以降は、タベウニ島やバヌアレブ島東部などの被災地を除き、次第に平常通りに復旧するものと思われます。

現在、ご滞在中の方、またこれからお出かけになるご予定の方は、十分にご注意ください。


※今後の台風の進路、その他情報については「フィジー気象局」のウェブサイトにてご確認ください。
　http://www.met.gov.fj/aifs_prods/65648.html (英語)
　※同図に記載されている時間は「UTC」(協定世界時)となります。フィジー時刻はこれより12時間進んでおりますので、お間違え無いようご注意ください。