現地の習慣の邪魔をしてはいけないのは基本。
寺院・教会内で騒いだり宗教を侮蔑するような発言は常識外です。場合によっては冗談で済まされないことがあるので慎重に、他国文化に敬意を払う態度が大切です。
【 】内は都市別安全情報で該当する注意事項が書かれている国ですが、宗教が共通する国は注意する点が重なる場合は多いので参考にしてください。
宗教のタブー
イスラム教(モスリム、回教)
- 寺院で
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- モスクに女性は入れない。また、モスクに入る際は祈りの時間を避け正装で行く事。【モーリシャス】【パキスタン】
- 女性が寺院に入る際(女性が入る事の出来る寺院がある場合)、スカート等、肌を出すことはタブー(できるだけ長袖の方がよい)。【ニューデリー/インド】【トルコ】
- 寺院は動物製の皮製品はタブー。
- 食生活
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- 現地の人々の食習慣に注意すること。イスラム教徒は豚肉を食べないので、イスラム教徒に豚肉の入った食べものは勧めない。【カルカッタ、ムンバイ/インド】【トルコ】【シンガポール】【中国】
- ラマダン(断食)の月は外で食事をする事はできるだけ避けた方が良い。
- アルコール類は禁止されている。
- 左手は不浄とされているので、物の受け渡し、食事の際に左手を使わないよう注意する。【バングラディシュ】【ジャカルタ/インドネシア】【マレーシア】
- マレーシアでは、マレー系の正月前(3月末~4月初)は断食にあたり、太陽が出ている時間帯は食べたり、飲んだり、煙草を吸ったりすることが禁じられている。【マレーシア】
- 仏教、イスラム教、キリスト教など他宗教が混在する国では、その習慣も理解するように。
- 服装
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- 寺院はもちろん町中でも肌の露出度が高い服装には注意すること。
- モルディヴなどリゾート観光客の多い国でも、リゾート島以外では極端な肌の露出は控えた方が良い。リゾート島以外では、アルコール類は一切禁止。リゾート島でもトップレス、ヌーディズムは禁止。【モルディヴ】
ヒンズー教
- 寺院で
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- ヒンズー教寺院に入るときは靴を脱ぐ【モーリシャス】
- 現地の人々の食習慣に注意。ヒンズー教徒は牛肉を食べない。【カルカッタ、ムンバイ/インド】【トルコ】【シンガポール】【中国】
キリスト教
- 寺院・教会で
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- 教会に入る時の服装には注意する。
基本的に肌を露出した服は避ける。女性は長袖やスカーフで肌を隠し、男性は長ズボンを着用(半ズボンでは入れてくれないところもある)。また、男性は帽子を取る。【フィレンツェ・ミラノ・ヴェネチア/イタリア】【バルセロナ/スペイン】【ブラジル】 - 教会では男性は帽子を取り、女性は髪の毛を隠さなければならない。【サンクトペテルスブルグ/ロシア】
- 教会の中では騒がないこと。
- 教会での写真撮影は禁止の場合もあるので確認する。【ハンブルク/ドイツ】【ミュンヘン/ドイツ】【ブラジル】
- 教会の礼拝室の前にある一段高い場所には立たないように。特に写真撮影の時には注意する。【グアム】
- 教会に入る時の服装には注意する。
- 食生活
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- 仏教、イスラム教、キリスト教など他宗教が混在する国では、その習慣も理解するように。
- 文化・習慣
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- 日曜日は安息日のため、早い時間の訪問は避ける。【スイス】【ノルウェー】
- その他
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- イタリアのローマでは、カトリックの教えに従い暴力は一切否定される。スリ、ひったくりを捕まえて暴力を振るったがゆえに逆に警察に逮捕された例もあるので注意。
- スペインのマドリッドでは、11月1日は万霊祭で、季節的に菊の花が墓に捧げる花として使われるので、プレゼントには菊の花を使わない。
仏教
- 寺院・教会で
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- 民家、仏教寺院、に入るときには靴を脱ぐ。【ラオス】
- 食生活
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- 人前で酔うことは最大の恥と考えられているので、行き過ぎた飲酒は慎む。【中国】
- その他
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- 頭をさわることなどは、最大の屈辱となるので絶対にしない。特に子供や僧侶に対しては要注意。【デンパサール/インドネシア】【カンボジア】【タイ】【ラオス】
- 女性は僧侶にむやみに近寄ったり触れたりしない。【カンボジア】【タイ】
- ●外務省提供
- ●観光庁提供
- ●厚生労働省 検疫所情報
- ●国土交通省航空局 提供