旅行先で、手荷物、貴重品の盗難や紛失といったトラブルに遭遇した場合、まずは警察に届け出ます。一般的には警察で「紛失・盗難証明書」といった証明書(国によって証明書名はさまざまです)を作成してもらい、保険会社などに提出します。
紛失・盗難の警察での手続き
一般的な手続き
- 手続き方法
- 一般的には近くの警察署の紛失係へ本人が出頭し、証明書の作成を依頼する。可能であれば添乗員や現地旅行会社スタッフと共に行くことが望ましい。
なお、タイ、中国(都市による)、サイパン、スイス、アメリカ(ダラス)などでは、証明書発行が有料な場合がある。
また、最初に警察に電話をしてから指示を待つ場合や、イギリスでは証明書が発行されないため、手続きを行なった警察の住所とREPORTのREGISTRATION NO.をもらうなど国によって異なる場合があるので、詳しくは詳細は都市別安全情報を参照。 - 届け出先
- 最寄りの警察署。
出頭場所が決められている国や都市もある
イタリア:外国人は中央警察、フィレンツェ、ヴェネチアは最寄の警察署
スペイン:マドリッドではPOLICIA NACIONAL (国家警察)へ出頭。バルセロナは最寄の警察。
アルゼンチン:事故発生地の管轄分署へ連絡。
詳しくは都市別安全情報を参照。 - 必要書類
- 盗難物のリスト
パスポート等身分証明書(ビザが必要な国はビザも)
その他宿泊ホテル名、部屋番号なども聞かれる場合がある - 証明書名
- 国によってさまざま。一般的には「紛失・盗難証明書」「ポリスレポート」。その他「遺失証明書」「事件届出証明書」「紛失申告確認証」「F.I.R.(FIRST INFORMATION REPORT)」「盗難・紛失証明書(スプラフカ)」「ケースナンバーカード」「ケースナンバー」「ロストレポート」「インシデントレポート」「警察レポート証明書」「クレーム番号・警察レポート」「事件届出証明書 (B.O.= BOLETIM DE OCORRENCIA)」など。
- 受取方法
- 基本的に即日。国によっては1~2日。本人が直接受取る。
アメリカのニューオリンズでは2週間、マイアミでは7~10日間と、同じ国でも都市によって違う場合もある。
ツーリストポリスで手続き
エジプト、タイではツーリストポリスで手続きをする。詳細は各都市別安全情報へ。
- 届け出先
- ツーリストポリス
- 証明書作成依頼
- 警察の場合と殆ど同じ。
- 必要書類
- パスポート等身分証明書
- 証明書名
- ポリスレポート
- 受取方法
- 即日~1日で発行。本人出頭で受取る。
カンボジアでは旅行会社の代理人でも可能。詳しくは都市別安全情報を参照。
同じ国内でも都市、州により手順が違う
- ドイツ
- 警察に来てもらい、その場で盗難証明書を作ってもらう。フランクフルト、ミュンヘンでは警察に出頭。
- アメリカ(ラスベガス)
- ホテル、空港等セキュリティーの管理の場での紛失、盗難は、まず必ずそこのセキュリティーガード局に報告。目撃者の確保により盗難であることが明確で、250ドル以上の被害を受けた場合やパスポート、クレジットカード、トラベラーズチェック等他者に悪用される恐れのある盗難の場合、ホテルや空港等以外のセキュリティのない場での紛失・盗難の場合は警察に届け出る。
※基本的にアメリカは州や都市によって異なるので、詳細は都市別安全情報を参照。
その他
- 最初に警察に電話をする
- オランダ、カナダ、ジャマイカ、アメリカ(アンカレッジ、サンフランシスコ、シアトル、ポートランド、ロサンゼルス)など
- 電話での申請可能な国
- クイーンズランド(ニュージーランド)、フィジー
- ホテルフロント、旅行会社などを通しても申請可能な国
- グアム、サイパン、ロシア(ウラジオストック)、アメリカ(ボストン)では宿泊ホテルを通じて警察に連絡する。
- ●外務省提供
- ●観光庁提供
- ●厚生労働省 検疫所情報
- ●国土交通省航空局 提供