「第35回 通常総会」会長挨拶

- 日本海外ツアーオペレーター協会
- 会長 大畑 貴彦
本日は大変お忙しいところ通常総会にご出席いただき、有難うございます。
また、観光庁からは、アウトバウンドを含む旅行振興担当参事官の根来様にご臨席を賜り、誠に有難うございます。改めまして、日頃の協会活動に対するご理解、ご協力に感謝申し上げます。
総会に先立ちまして一言ご挨拶申し上げます。
本年、ようやく業界の念願だったパスポートの発行にかかる手数料が7月から大幅に下がります。
詳細は割愛いたしますが、7,000円の減額は海外旅行へ行くきっかけになれば、これ以上のものではありません。しかしながら、旅行業界は安直にこれで海外旅行が増加・復活するとは思っていないはずであります。
要因として2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、現在も続いており、また米国とイランは現在、2026年2月に始まった大規模な軍事衝突の渦中にあります。4月に一時停戦が合意されましたが、5月に入り、ホルムズ海峡での再衝突や交渉の難航により、緊張が再び極限まで高まっています。それに加えて2022年3月に始まった「歴史的円安」は現在も依然としてその水準を維持しております。また燃油サーチャージの高騰は海外旅行客の門戸を閉ざしている状況です。これら全てが複合的に影響し合って海外旅行の復調に待ったをかけているのは、間違いありません。
為替や地政学リスクは我々にはどうすることもできません。しかしこのままでは、再び暗黒の時代に逆戻りです。我々OTOAとしてもJATAや業界団体と共に、粘り強く政府に提言していく所存です。
会員の皆様にも色々とお聞きすることがあるかと思いますので、その際は最大限のご協力をお願いいたします。
さて、ご承知のとおりOTOAの存在意義は『安心・安全の旅』と『良質なサービスの提供』であります。
これらを意識して、安全情報、付加価値の高い旅行情報を提供することに努めること、また継続して事業者間取引の適正化・グローバルスタンダード化に取り組んでまいりました。世界中のビジネスパートナーとの協調や理解促進は一朝一夕にはいきませんが、日本のプレゼンスが低下する中にあっても、安心・安全な海外旅行を安定的に提供し続けると同時に、旅行業界が健全に発展するために、このような活動を継続して行ってまいります。
一方、訪日旅行については、引き続き全国の旅行サービス手配業者に対してインバウンド団体保険制度を訴求することを通じ、OTOA賛助会員のへの加入促進を図り、本会の財政基盤の安定化につなげるよう努力しているところでございます。
アウトバウンドの促進はバランスの取れた国際交流に不可欠であり、インバウンドの増加にも資するものであることから、今一度、関係業界、各国・地域の政府観光局などと連携して、各国・地域の魅力の発信、日本国民の皆様への海外旅行の呼びかけやパスポート取得のサポート企画など、一層のアウトバウンド回復に向けた取組をさらに加速させ、是非、スピード感をもって取り組むことを強くお願いいたします。
我々自身も何事にも臨機応変に対応できるよう変わっていかなければいけませんが、一方で、いかなる状況であろうとも、いつの時代であろうとも、我々にとって「旅行の安全と質の確保」は変わることのない普遍的価値観です。このことを念頭に、ツアーオペレーターの立場で海外旅行復活に寄与すべく、今年度も役員一同、皆さんと共に、何事にも全力で取り組んでまいりますので、改めてご協力をよろしくお願いいたします。
事業の詳細は総会議事に委ねるとして、簡単ではありますが私のご挨拶といたします。
2026年6月3日
一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会
会長 大畑 貴彦
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