グアテマラ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行　その１６：海外現地だより

グアテマラ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行　その１６

掲載日時：2006年04月14日

第１６回目は、マヤ文明最大最古の神に捧げられた都市国家「グアテマラ・ティカル遺跡国立公園」をご紹介いたします。

首都グアテマラシティの北東３００ｋｍ、ペテン州の熱帯雨林地帯に広がる古代都市。
緑の樹海から空に突き出して「摩天楼」のように聳え立つピラミッド型神殿群が大小３０００も点在するマヤ文明の中心地です。
神殿の他に宮殿、球戯場、浴場などが確認され、発見された遺物は１０万点を超えています。

Ⅳ号神殿は高さ７０ｍ、コロンブス以前のアメリカ大陸で最も高い建造物であったとされています。

中央広場に面してⅠ号神殿が９層の基壇上に鳥帽子のような屋根飾りのある神殿を載せて聳え立っています。高さは５１ｍ。上部の神殿部入口で巨大なジャガーの彫刻が発見されたので「ジャガーの神殿」と呼ばれています。

中央広場を挟みⅠ号神殿に向かい合って立つⅡ号神殿は均整のとれた最も美しい神殿です。飾り屋根の素晴らしい顔の浮き彫りから「仮面の神殿」と呼ばれいます。
その他中央広場(グラン・プラザ)の南に２１０ｍにわたって東西に広がる巨大住居跡「セントラル・アクロポリス」があります。
他のティカルの建築様式と異なっている為「宮殿」命名されました。

この巨大都市も１０世紀には崩壊し、４万と言われた住民も熱帯雨林のジャングルに消えたそうです。
１６９６年スペインの宣教師が地元のイツアー族からの逃亡中、偶然目に止まり世界にその存在が知らされました。
このマヤ最大の遺跡は現在まだ発掘調査中で樹海に眠る都市遺跡がまだまだ存在すると推測されています。

◆最寄の町：
フローレス (FRS)
フローレスの町から陸路約１時間
フローレスまでは、グアテマラシティ、カンクン等からフライトあり。

◆ベストシーズン：
一年を通じで観光は可能。
ただし雨季(５月～１０月)は湿気が多く、ジャングル内を歩くので足元が悪くなるので乾季のほうがお勧めです。

◆行き方：
フローレスの町からは英語ガイド付きツアーが多数出てます。
タクシーをチャーターして行くよりツアーに乗るほうがリーズナブルです。

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