２０１４年リオのカーニバルパレードが３月０１日(土)〜３月０４日(火)に行われました。当日は、世界的スターも多数参加し、パレードは最高潮に盛り上がりました。

今年のパレードは劇的な優勝争いになり、
優勝チームのウニードス・ダ・ティジュカ(UNIDOS DA TIJUCA)は２０１２年の優勝チームで、２０１３年は３位でした。
２位のチーム・サルゲイロ(SALGUEIRO)は優勝回数９回ですが、昨年の５位に続き今年も優勝を逃しました。
３位のポルテラ(PORTELA)は、最多優勝２０回を誇るチームです。

会場は、１９８４年に有名建築家 ニーマイヤーが設計した「サンボドローモ」。長さ７２０ｍ、観客は７２,５００人。そして、リオ全体で行われた地元のパレード(ブローコ)は計３１６箇所、約４００万人が踊り続けたといわれています。

各チームのテーマは独特でレベルの高いパレードになりましたが、５０人の審査員による点数結果は下記の通りです。

■ パレード結果 (チーム名 / 地区 / 点数)
１位: チーム名 UNIDOS DA TIJUCA / TIJUCA地区 / ２９９.４点
　　　優勝回数: ４回 (1936年、2010年、2012年、2014年)
〔テーマ〕
　ブラジルの英雄、Ｆ１ドライバーのアイルトン・セナが亡くなってから２０年にあたる今年、このチームはセナをイメージにしたパレードを行いました。
　レースがスタートしてからドライバーたちが激しい争いを行い、終盤にはなんとセナが猛スピードで現れる演出で会場を盛り上げました。

２位: チーム名 SALGUEIRO / RIO DE JANEIRO地区 / ２９９.３点
　　　優勝回数: ９回 (最後は2009年)
〔テーマ〕
　私たちの故郷、地球。人類の始まりからあらゆる民族が、命の始まりについて多数の伝説があります。
　ギリシャ神話やブラジルの伝説などでも、太陽の神、空、風、水の神々が地球を作り上げた大事なものとされていて、この４つの要素をイメージしダンスを構成。

３位: チーム名 PORTELA / NILOPOLIS地区 / ２９９点
　　　優勝回数: ２０回 (最多)
〔テーマ〕
　リオの伝統的なリオブランコ通り、２０世紀初めに建設されて以来リオの発展の象徴であり、リオッ子の生活の中心である。
　この通りを川として表し、夢や希望や欲望が流れるような演出。そして、グアナバラ湾の水が溢れだし、青く染まる景色と平和の象徴のリオブランコを表現。

４位: チーム名 UNIAO DA ILHA / CACUI地区 / ２９８.４点
　　　優勝経験: なし
〔テーマ〕
　ゴベルナドル島が地元のチームであるため、島・海をイメージしています。
　そして、今年は記憶の片隅のファンタジーを引き出してくれる、現実を忘れて夢を見せてくれます。子供のようにはしゃぐ喜びをテーマにいたしました。

５位: チーム名 IMPERATRIZ / RIO DE JANEIRO地区 / ２９７.２点
　　　優勝回数: ８回 (1999年〜2001年に3連覇の経験あり)
〔テーマ〕
　「不可能を可能にするには、可能であると信じることから」
　サッカーの試合でもそうであるように、試合が開始する、ブラジルサッカー界の王ジーコに捧げるパレードになりました。
　ワールドカップイヤーに相応しく、盛り上がりました。

６位: チーム名 GRANDE RIO / VILA ISABEL地区 / ２９７.２点
　優勝経験: なし (3回の準優勝経験あり、10年連続TOP6)
〔テーマ〕
　創造的な季節は夏、太陽の季節をイメージにして、朝からゆったりと始まり、徐々に日差しも強くなるビーチの時間を表現しています。
　壮大なビーチに流れる波そして、船が希望を乗せて航海するような踊りを見せました。

そして、いよいよチャンピオンパレードが今週末 ３月０７日(土) に開催され、コンテストの上位６チームがパレードします。
どうぞご期待ください。


※リオのカーニバル、公式サイト
　URL　http://www.rio-carnival.net/ (英語、ポルトガル語)