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香港 / 上海ガニ 抗生物質検出騒動

掲載日時:2001年11月26日

情報提供:ジェイ・ティ・エイ・ジャパン株式会社

*事の発端
11月1日付けの香港週刊誌上で、「江蘇省産の上海ガニから強い抗生物質が検出された」と報じられました。
安売りされている上海ガニ12匹をサンプルとして検査。その大半から香港では使用が禁じられている抗生物質4種類が検出された、というもので、これらの薬物は産地では「カニを太らせ、殻に光沢を与え、肉に甘味を出す効果があるが、医師によると、人体には嘔(おう)吐や下痢などの強い副作用があり、妊娠中の女性が服用した場合、胎児の骨格・歯の形成などに影響を及ぼす可能性がある」とも報じました。

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*弊社、香港支店の対応
これを受け、弊社手配の上海ガニも安全が確認されるまでサービスを一時停止させて頂いておりました。

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*政府の検査発表
これに対し、9日、食物環境衛生処は、香港域内で販売されている上海ガニ27匹をサンプリング検査した結果、いずれのカニからも人体に有害な抗生物質は検出されなかったと発表しました。週刊誌側が先に民間の化学研究所に委託して行ったサンプリング検査の結果は、安売りされている上海ガニ12匹のうち半数から4種類の抗生物質が検出されたとしており、政府当局の発表と食い違いが見られましたが、これについて政府は、「サンプル選びや検査条件などの違いによるものだろう」と説明しています。

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*弊社、香港支店の現在の対応(11月13日現在)
一時、万全を期す為に上海ガニのサービスを停止させて頂きましたが、弊社が一般的にご案内させて頂いておりますレストラン(大上海、サクセスなど)に確認いたしましたところ、今回抗生物質が検出されたとされる産地以外の蟹を使用している事が確認されました。
また、上記にもありますように、政府からの発表では抗生物質は検出されず、危険性は更に下がり、微々たるものとなりました。
これらを受け、今後は、通常通りの上海ガニの手配をさせて頂くことと致します。
なお、お客様のご要望などにより、当面上海ガニの手配は見合わせたい、という場合に関しては、もちろんそのように対応させて頂きます。


●香港の秋の味覚 “上海ガニ”
9月下旬から12月初旬頃まで、秋の風物詩とも言えるのが、香港の店先に並ぶ「大閘蟹」という文字。“大閘蟹”とは、上海ガニのことです。
上海ガニは、蒸して、酢と紹興酒にショウガ砂糖などを合わせたタレで頂くのが最もポピュラーですが、他にも生きたままスパイス入りの紹興酒に漬け込んだ「酔蟹(よっぱらいカニ)」や、蒸した「清蒸大閘蟹」、カニ味噌だけを使った「蟹粉小龍包」なども有名です。