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ブルネイ / SARS関連情報 (ブルネイ政府の対応: 日本大使館 発出情報) (5/08)

掲載日時:2003年05月08日

情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社

在ブルネイ日本大使館よりSARSに関するお知らせ(4/29現在)がございましたので、下記にお知らせ申し上げます。

ここブルネイでは、感染の疑い例はあるもののこれまでSARS感染は確認されておりません。

尚、ブルネイ政府は保健省の対応チームを構成する等、SARS対応策を強化しています。




在留邦人の皆様へ

SARSに関する大使館よりのお知らせ


平成15年4月29日
在ブルネイ日本大使館


4月24日、アル・バカール保健大臣はラジオ・テレビを通じて、ブルネイにもSARS患者と密接に接触したシンガポール人が上陸したことを発表し、同時に、国民に対しては、過敏にならず冷静に対応するよう呼びかけを行いました。
当該シンガポール人は、ブルネイ到着後、リパス病院に隔離され検査を受けましたが、これまでのところSARS感染は確認されておりません。しかしながら、念のため7日間ほど病院に隔離されるとのことで、現在も入院中の由です。

上記の状況に鑑み、今般、当館では、SARS感染者(疑い例を含む)が出た場合のブルネイの対応振りにつき情報収集いたしましたので、ご参考までに以下のとおりお知らせします。


■「ブルネイ政府のSARSへの対応」

1. 感染の疑いがある者への対応

(1) SARSに感染したとの疑いを抱いた場合、自らリパス病院緊急外来(ER)に行ってその旨の申し出を行うか、または、リパス等関係機関にその旨を電話で連絡すると、症状を質問された上で保健省の対応チームが自宅に派出され、必要に応じ救急車(消毒処置済)を使ってリパス病院に搬入される。
 リパス病院の電話番号は末尾に記載。

(2) リパス病院では、直ちに当該受診患者にその場でマスクを装着させ、専用一時待合室に誘導、初期診断を実施する。

(3) 受診者はその後、同病院4階の隔離室区画(4階全体が複数の隔離用個室で構成、それぞれは室内が負圧装置及び特別空気循環装置にて管理され、外部にウイルスが漏れないようになっている。
 また、その他機器として酸素呼吸器、過給湿器、すべての対応用薬物が用意されている)に移される。

(4) 受診者は、同隔離室においてSARS検査(胸部X線、生体検査等)を受けた後、隔離療養が行われる。
 (初期の検査結果が陰性でも念のため最低7日〜10日間療養。その間は、面会謝絶となる)

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2. 当該受診者を取り巻く関係者への対応

隔離対象者の当該家庭に保健省の検査チームがすぐ入り、家族等家庭内接触者の初期診断(SARS症状がないか)を行い、SARSの対象症状であれば、上記1と同様の対応が取られる。
対象症状でなければ、念のため病院での隔離対象受診者が退院するまで、防疫法に基づき強制自宅待機を命ぜられる。
待機期間中の食事等の生活サポートは保健省チームが行う。職場でも家庭と同様の処置がとられる。

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3. その他

(1) 本件SARS対応施設は、上記リパス病院の他、クアラ・ブライト病院にもある。

(2) 本件に係わるすべての費用は外国人であっても、ブルネイ政府が全額負担することになっている。


万一、ご自身を含め身近なところに感染者が出た、疑わしい人がいるといった場合、下記に連絡すると共に、できるだけ早く受診されることをお勧めします。
また、病院に連絡する際は併せ大使館(電話:2229265)にもご一報いただければ幸甚です。


−記−

国立リパス病院:
Emergency Unit SARS Section  電話:2242424

以上