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国別トラブル事例集

狙われるアジア系 … 犯罪の多発する最近のバンクーバー

掲載日時:0000年00月00日

情報提供:JNTO トロント事務所

" バンクーバーで、最近日本人を含めたアジア系在住者への犯罪が多発している。一般旅行者にも参考になると思われるので、邦字ローカル紙からその具体例をお知らせする。

[事例1]

ダウンタウンにある銀行のATMから現金を引き出そうとしたら、白人の2人組が声をかけてきた。手持ちの小切手を入金しようとしたがバンクカードを忘れたので入金できないと言う。「ついては、この小切手をあなたの口座に振り込んで、額面分の現金を融通してくれないか」と言う。大抵の場合、こちらが1人のところを狙う。相手は2人組の大男で、夜の人通りの少ない、しかも狭い密室の中、断り切れない状況でOKしてしまうようである。

小切手はもちろん偽物。ATMに入れると受付確認のスリップが出てくるが、交換手続きを経て自分の口座に入金されるのは数日後。もし本物ならばの話。かくて犯罪の発覚が遅れることになる。

[事例2]

Aさんがダウンタウンのレストランで、ノートパソコンの入った大きめの鞄を椅子の下に置いて食事していた。Aさんのすぐ後ろに水のセルフサービスの場所があったので、席を立って水を汲みにいった。ほんの15秒か20秒程だった。席に戻り食事を続けたが、食事を済ませて支払いのため鞄の中の財布を出そうとして盗難に気がついた。財布には現金300ドルとカード類が入っていた。Aさんは席を立った直後、2人の男が出ていったのを覚えているという が目撃者はいなかった。「小さな店なので2人組の顔も覚えています。ショックでしたが今ではその素早さに感心しています」とAさんは語っている。

[事例3]

バンクーバー在住10年のBさんも同様な被害に遭っている。通されたテーブルは両側が通路で人通りが激しかった。支払いの段階になってテーブルの下に置いた鞄が無いのに気が付いたが、店員によると、4人組の客が入ってきてその中の2人がくだらない質問を延々として店員の注意を引きつけ、その間に仲間が犯行に及んだらしいとのことだったが、向かい合って一緒に食事していた友人も犯行に気が付かなかったという。

[事例4]

その時Cさんは夜9時半頃ナナイモ通りのいつものバス停で降り、自宅に向かっていた。と、5、6メートル程後ろから同方向に歩いていた身なりの良い黒人女性が急に走り寄ってきて、Cさんの腕をつかみ「ナイフを持っている、金を出しなさい」と横腹に何やら突き付けた。
Cさんはびっくりしたものの、突き付けた物がナイフではなく指であることに気が付いたので大声で助けを求めたものの、住宅街だというのに誰も出てきてくれない。Cさんのリュックを奪おうとする犯人ともみ合いになったが、Cさんは女がひるんだすきに奪い返し、目の前の家の玄関に走った。Cさんはドアを激しく叩き住人に助けを求めた。それを見ると女はあきらめて立ち去った。その家の住人はドアを少しばかり開けて「家に電話してあげようか」と言ってくれたものの、いかにも迷惑そうな様子だったという。

後日事情聴取にあたった警察官は「そういう時にはポケットなどの出しやすいところに5ドルか10ドルを入れておいて、要求されたら道に投げつけ、犯人が拾っている間に逃げなさい」と対処方法を教えてくれたという。"