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メキシコ カンクン / ハリケーン「DEAN」最新情報

掲載日時:2007年08月22日

情報提供:株式会社メキシコ観光

ハリケーン「DEAN」がカテゴリー5(最大瞬間風速69m/秒以上)に勢力を増し、現地時間2007年8月21日にユカタン半島に上陸いたしました。
その後、勢力はカテゴリー3、現在ではカテゴリーは1まで落ちておりますが、熱帯低気圧ではないためハリケーンの勢力は保たれております。

カンクンは幸いにも直撃を免れましたが、ビーチの被害、さらに今後は風評によるデスティネーション離れが懸念されます。又、今回の経路では、シュプヒル、ベカン、チカンナ、カラクムル、エスカルセガ(チェトゥマル、カンペチェ、パレンケを結ぶ幹線沿いの街)、ウシュマル、カバー、ロルトゥン、アシエンダ関係、メリダ、カンペチェ、ビジャエルモサ等への被害が特に心配されております。

以下、現地8月21日(火)現在のカンクンの状況をお知らせいたします。


■ 天候
雨は止んだものの、多少強い風が吹いており、歩いているとビーチの砂が飛んで来るため、少し危険です。
しかし、すでに観光客の行きかう姿が見え始めております。

■ 道路
浸水の被害が発生している場所は見当たらず、又、道路沿いに植えてあるヤシの木も枝が折れている箇所が数ヵ所あるのみで、大きな被害はない模様です。
信号はいまだ設置されておらず、ところどころ警察が立って誘導しています。

■ 公共ビーチ
未だ風が非常に強いため波が高く、ビーチの砂がどの程度削られているかは判断出来ない状態にあります。
ドルフィンビーチは波が高く、非常に危険です。
ビーチはの砂が飛ばされており、道路にも砂がところどころある状態です。見物客は多く見られますが、海に入るのは禁止となっております。

メリディアン横の公共ビーチも、かなりの風で砂が巻き上がり、波がも非常に高く、大変危険な状況にあります。
尚、砂浜がかなり狭くなっておりますが、これは風が原因であると思われます。

レストラン「モカンボ」周辺のビーチは藻のためか、波打ち際がかなり黒くなっております。
又、PLAYA TORTUGASにあるイスラムヘーレス行きフェリーの発着する桟橋は、見た目には支障は無いものと思われます。

■ ラグーン
かなり水位が高くなっている模様です。
いくつかマリーナの桟橋を見ましたが、壊れているところは見当たりませんでした。
しかし、水は桟橋のすぐそこまで来ており、水位の高さが伺えます。

■ ショッピングセンター
カラコルショッピングセンター、プラサ・ラ・イスラ、プラサ・ククルカンともに閉鎖中です。しかし、各お店もベニヤ板の取り外しにかかっており、早ければ近日中には再開される模様です。

フィエスタ・アメリカーナ・グランド・コーラルビーチ近くの「マーケット・コーラルネグロ」では、既に数件のお土産屋さんが営業開始しておりました。
又、コンベンションセンター前の「プラサ・ラ・フィエスタ」は、既に営業を開始しており、お客さんの姿もありました。

■ レストラン
ほとんどのレストランは閉店しておりましたが、近日再開へ向けてメンテナンスが行われております。唯一営業を確認出来たのは「マクドナルド」のみでした。

■ 交通機関
カンクン市内のバス・タクシーともに本数は少ないものの、運行中です。
メリダへの長距離バスは、カンクン→メリダは1時間に1本運行しているとの情報ですが、メリダからカンクンへのバスは現在運行中止となっております。
尚、運行再開はハリケーンが最もメリダに接近すると思われる現地時間8月21日の13:00以降の判断となるため、現在のところ確認が取れておりません。



■ ホテル
すべてのホテルはビーチへのアクセスが禁止されており、ビーチがどうなったかの確認が取れない状況にあります。
尚、下記ホテルの情報は、各ホテルのレセプション、もしくはセキュリティーで直接確認した情報であり、ホテルからの正式発表ではありません。

* ヒルトン
すべての宿泊客を避難させていたため、現在、ホテルには従業員しかおりません。
特に大きな被害はなく、ロビーエリアのガラスが一枚割れただけとの事。
尚、オペレーションの開始日は、これから決定する予定です。

* オムニ
特に大きな被害は無く、通常通り営業しております。
尚、現地時間8月20日に16部屋のみ宿泊客が残りましたが、避難はせずに部屋での待機となりました。
現在メインダイニングは既に機能しておりますが、プールエリアやビーチは現在も立入禁止の状況です。
又、ビーチサイドのレストランはパラパ(ヤシ葺き屋根)の状況によって、営業を開始を決定する予定です。

* メリディアン
特に大きな被害は無く、現在通常通り営業しております。
尚、現在の稼働率は9%程度となっております。

* カサ・マグナ
特に大きな被害は無く、現在通常通り営業しております。
尚、避難せずに同ホテルに残った宿泊客ですが、8月20日の夜はサロンに宿泊いたしました。

* JWマリオット
特に大きな被害は無く、現在通常通り営業しております。
尚、避難せずに同ホテルに残った宿泊客ですが、8月20日の夜はサロンに宿泊いたしました。
又、現地時間8月21日 12:00より、メインダイニングが営業再開する予定です。

* リッツ
現在、同ホテルへの入場は不可となっております。

* ル・ブラン
現在、同ホテルへの入場は不可となっております。

* NHクリスタル
地下にあるジムが水浸しになった以外は特に大きな影響は無く、レストラン含め通常通り営業しております。

* FAコーラルビーチ
レストランの一部が閉鎖しておりますが、現地時間8月21日には通常営業再開の予定です。
日本人コンシェルジュの話によりますと、ビーチにはさほど影響は無いとの事でしたが、隣接するパブリックビーチから考慮するに、多少なりとも削られていると思われます。

* プレジデンテ
現地時間8月20日の夜、宿泊者を全て避難させたため、現在同ホテルにはセキュリティーと従業員しかおらず、ロビーの中には入れてもらえませんでした。
特に大きな被害はないとの事です。

* アクア・マリーナ
特に大きな被害は無く、現在通常通り営業しております。
尚、現地時間8月20日の夜には、80名ほどの宿泊客が各自の部屋にて待機しておりました。

* ベラノ・ビート
特に大きな被害は無く、現在通常通り営業しております。
尚、現地時間8月20日の夜には、15部屋ほどの宿泊客が各自の部屋にて待機しておりました。



■ 禁酒令
ローカルレストランやホテルでは、既に「禁酒令」は解除されています。
ただし、ダウンタウンのコンビニエンスストアでは、販売が再開されていない店舗もありました。

■ 空港
早朝から昼間にかけフライトキャンセルが多数発生いたしましたが、空港自体は通常通りオープンしております。
日本からの到着便となる15:00過ぎのアメリカン航空便、18:00過ぎのコンチネンタル航空便も通常通りに到着いたしました。
現地8月22日の早朝に出発のフライトも通常運航を予定しており、同日以降は通常通り100%稼動する予定です。



■ ツアー関係
* チチェン --- 現地8月22日より再開予定です。
* トゥルム --- 22日に再開のメドが立つ予定になっております。
* シカレ、及びシェルハ --- 22日より再開予定です。
* イスラムへーレスのスィム・ウィズ・ドルフィン ---
 現地8月22日は休業し、23日より営業を再開する予定です。
* その他ウォータースポーツ関係のツアー ---
 概ね8月22より営業を再開する予定になっております。

* それ以外の遺跡関係
INAH(遺跡を管轄している政府機関)のホームページによりますと、ユカタン州ではハリケーンに備え、遺跡を閉鎖しております。
ウシュマル、カバー、ジビルチャルトゥン等も現地8月21日はクローズしておりますが、チチェン同様、問題が無ければ、22日以降に再開する予定です。

キンタナロー州も同様ですが、チチェンは8月22日に再開の予定です。
トゥルムやコバは22日以降に再開のメドが立ちます。
尚、遺跡自体の被害も想像できますが、遺跡へ向かうための道路の被害も心配されております。


以上、同時期にご旅行をご予定の方はご注意下さい。


尚、ハリケーンの最新情報につきましては、下記サイトでもご確認いただけます。
* メキシコ国家水委員会(CONAGUA)
 URL http://smn.cna.gob.mx/ (スペイン語)
* 米国家大洋気象局(NOAA) ハリケーンセンター
 URL http://www.nhc.noaa.gov/refresh/graphics_at4+shtml/204026.shtml?5day#contents (英語)


※写真1 --- 道路沿いに植えてあるヤシの木の枝が折れている様子
※写真2 --- ドルフィンビーチ
※写真3 --- メリディアン横の公共ビーチ
※写真4〜5 --- レストラン「モカンボ」周辺のビーチ
※写真6 --- イスラムヘーレス行きフェリーの発着する桟橋
※写真7 --- ラグーン
※写真8 --- NHクリスタルホテルのビーチ