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パナマ [ Republic of Panama ]

パナマの国旗

国別現地だより

パナマ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行 その22

掲載日時:2006年10月27日

情報提供:株式会社メキシコ観光

■ 第22回 北米と南米を結ぶ世界文明の十字路、時間の止まった旧市街と要塞都市!
 【 パナマ歴史地区とシモン・ボリヴァールのサロン 】


中米パナマの首都 パナマシティは、太平洋岸のパナマ湾に面しパナマ運河のバルボア港に隣接する街です。
河口の西に位置する歴史地区には、スペイン植民地時代の建造物を中心に、フランスやオールド・アメリカンのスタイルが混在した並木のある美しい街並みが残っております。
1502年、コロンブスがパナマに到達しスペイン領としましたが、その1年前、コロンブスの航海に参加した船長 ロドリコ・デ・バスティダスによってパナマ地峡は既に発見されておりました。

パナマシティの見所は「パナマ・ビエホ」(旧パナマ市)と「カスコ・ビエホ」(旧市街)でしょう。
「パナマ・ビエホ」は、1519年に築かれた中心地(現在の中心地の東6kmにある)で、1671年に海賊に徹底的に破壊され、今では教会や銃眼のある壁が、廃墟の様になった遺跡として保存されています。
一方、「カスコ・ビエホ」(旧市街)の見所は、美しいファサードを持つ「カテドラル」、「パナマ政庁」、「国立劇場」、「サンホセ教会」等でしょう。
中南米からスペイン軍を排除した英雄「シモン・ボリバール」のサロンは、ボリバール広場の近くに残っています。

その他の見所はもちろん「パナマ運河」。
1881年、スエズ運河建設で活躍したレセップスを中心に、フランスの運河会社が開鑿を開始しましたが、マラリヤや黄熱病の流行で工事は挫折。
米国が1904年から10年の歳月をかけ、難工事の末、ようやくパナマ運河を建設したのです。
運河はパナマ地峡を横断し、太平洋と大西洋(カリブ海)を結ぶ全長81.3kmの長さを誇り、人類史上最大の土木工事と言われています。
市内に近いミラフローレス閘門の観覧スタンドからは、運河をギリギリに通過する巨大な貨物船等を見る事が出来ます。
毎週土曜日には、実際に船で運河を通過する「パナマ運河クルーズ」ツアーも実施されております。


● 最寄の町 --- パナマシティ (PTY)
 米国主要都市やメキシコから、多数フライトが運航しております。南米からもフライトが運航しております。

● ベストシ−ズン:
 赤道に近いため、高温多湿の亜熱帯性気候。
 夏場(4月〜8月)は、かなり蒸し暑いので、1月〜3月の乾季がお勧めです。

● 歩き方:
 歴史的建築物の多い「旧市街地」と、近代的なビルが立ち並ぶ「新市街地」に分けて観光するとわかりやすい。
 旧市街地では、セントラル大通りから外れない様にご注意ください。

● その他:
 ホテル、ショッピングモール、レストランは新市街地に多いため、拠点を新市街地にして、観光で旧市街地に行く方が何かと便利です。