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国別渡航先速報

アイスランド、フェロー諸島、グリーンランド / 「新型コロナウイルス」の影響について‐続報 (5/06の状況)

掲載日時:2020年05月07日

情報提供:株式会社ヴァイキング

全世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス」に関するアイスランド、フェロー諸島及びグリーンランドの状況をお知らせいたします。

■ アイスランドの状況
アイスランド国内の感染者は、現地時間昨日2020年5月06日時点で39名、国立大学病院に入院している人は3名で、残りの36名が自宅隔離で療養中と、日本の連休前に比べ大幅に感染者数が減少しています。入院者の中で集中治療室や人工呼吸器利用の患者は0名です。

また、感染の疑いのある検疫中の人は、現在743名で自宅等で経過観察中です。
これまで回復した人は累計1,750名で、全人口の14%が検査済みです。
死亡者数は計10名のままです。

3日連続新たな感染者がゼロとなり、次回は今月5月25日に更なる制限の緩和が実施される予定です。また収束の継続を踏まえ、2月末から毎日定時に実施してきた公的な会見も今後は月・水・金曜の週3回となります。

5月04日より抗体検査が始まり、歯科医の治療や病院での手術が再開され、学校も通常に近い形で再開。また同日以降も2mのソーシャルディスタンスは有効、5月18日より市営プールも人数制限を行いつつ再開の予定です。当初の予測よりも収束が進行しておりますが、国としての収束に向けたプロジェクトはまだ第一章に過ぎないという所見も出されています。

アイスランド航空の4月の搭乗者数は対前年比99%減となりましたが、今後も政府と契約を更新し、引き続きボストン、ロンドン、ストックホルム線や国内線を運航して行く予定です。

現在も引き続き全ての入国者に対し、ケフラビク空港(KEF)の入国管理所にて検疫フォームの記入提出と、入国後14日間の申告した場所での検疫&経過観察が義務化されておりますが、5月16日以降の対応については、他国の状況も見つつ検討・判断する予定です。

また3月20日に出された「必要不可欠な渡航目的以外での外国人(EU/EEA/EFTA以外)の入国制限」は、5月15日まで延長されております。

■ フェロー諸島の状況
現在の感染者数は2名で自宅隔離で療養中、入院者は0名です。
検査後自宅で検疫中の人数は12名で、死亡者数は累計で0名のままです。
これまで検査を受けた累計数は8,241名で、全人口の16%が検査済みです。

フェロー諸島自治政府は、5月04日から国内のサービス業界の多くの企業の活動を再開させましたが、接客業ではマスクの着用が義務化されます。また、フェロー諸島の赤十字はコロナサポート・ネットワークを設立し、影響を受けた国民の支援を開始しています。

新型コロナウィルスの影響を受け、今年3月のホテル宿泊者数は6割減の4,228件となりました。

アトランティック航空は、5月06日のヴォーアル空港〜コペンハーゲン空港間を含めた計12便の運航をキャンセルしております。

フェロー諸島に入国した旅行者は個人情報が求められ、行動が追跡され、検疫チームが健康状態をチェックし、その14日間の経過観察が終了後、初めて自由に旅行ができるようになります。
なお、6月30日までは、この入国後14日間検疫下の経過観察が継続される予定です。

■ グリーンランド
現在の感染者は0名で、これまでの死亡者も0名です。32日連続新たな感染者が出ておりません。

自治政府の発表では、デンマークからグリーンランドへの渡航制限は6月1日以降も延長される可能性があるとしております。また、グリーンランドの医師会は「今後必ず国外からの入国者は出てくるので、いつまでも国境を封鎖しておく訳には行かない」とのコメントを出しております。

また、Air GreenlandのCEOが、引き続き自治政府からの支援を受けず、運賃の値上げを避けるためにという理由から、全社員の20%相当の社員の解雇を発表しております。

グリーンランド自治政府は、4月25日(土)からの措置として下記声明を発表しております。
* 移動: 飛行機、船を含めた国内の移動が可能。バスは座席数までの乗車が可能。
* 集会: 場所のCAPA=収容人数の半分以下の集会であれば可能。
* 運動: 従来通り、スポーツセンターや屋外でのスポーツは可能。
* 飲食: 店の収容人数の半分までなら、レストラン、カフェ、バーの営業が可能。
なお、旅行者のグリーンランドへの入国は6月01日まで不可となります。

グリーンランド自治政府から特別な許可を得てデンマークから入国する人の数が今後増えるため、5月04日以降、デンマークを発つ前の検査と入国後14日間の自己検疫、加えて入国後5日目の検査も義務化する予定です。

デンマークは5月10日まで国境封鎖と外国人の入国制限を継続の予定ですが、羽田からコペンハーゲンまで運航するスカンジナビア航空便の運航の詳細や乗り継ぎの可否については、スカンジナビア航空、または駐日デンマーク大使館にて最新情報をご確認ください。

以上、ご注意ください。