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エジプト [ Arab Republic of Egypt ]

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エジプト アレキサンドリア / イタリアの考古学隊、アレキサンドリアのアブ・キール近郊で紀元前400年の墓を発掘

掲載日時:2003年09月25日

情報提供:エジプト大使館エジプト学・観光局

紀元前400年、ファラオ時代後期にまで遡る墓が、アレキサンドリアのアブ・キール湾から4km程離れた地中海沿岸のネルソン島で発掘作業をしていたイタリア考古学隊によって発掘されました。

発掘された墓には海水によってひどく傷んだ3体のミイラと陶器の器が数点、そしてシャブティ像が数多くありました。
シャブティ像は、死者の召使いとして一緒に納められています。シャブティ像のほとんどが死者の書の6章からにテキストと供に描かれています。

考古学隊はさらに1798年のアブ・キールの海戦で戦った海軍、兵士、将校らの遺物も発見しました。
制服、弾丸、十字架の付いたロザリオと軍のバッジなど保存状態が良かったことから容易に確認することが出来ました。戦士たちのいくつかの遺体は布に包まれたり、ハンモックくるまれて埋葬されていました。墓にあった木製の棺には、制服で身を包んだ船長の遺体もありました。
その当時の習慣だったのか、彼の顔は一枚の布で覆われ、眼窩には銅貨が入れられていました。
棺の蓋の金属文字は1801年、34とあるのは死者の年齢、Hのイニシャルはおそらく彼の名前の頭文字と思われます。
その他、生まれたばかりの二人の赤ん坊の骸骨が発見されました。
当時、軍事行動の間、将校の家族を伴うという習慣がありました。

考古学隊はまた、片面に十字架、もう片面に聖母マリアが彫られたシルバー製のメダルが付いた瑪瑙(メノウ)製のロザリオを持った男性の骸骨も発見したと報告しています。