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エジプト [ Arab Republic of Egypt ]

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エジプト ルクソール近郊 / 「カルナック神殿駐車場付近における爆発事件」に関する報告書

掲載日時:2015年06月11日

情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)

エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)より、現地時間2015年6月10日(水)の午前にルクソール近郊のカルナック神殿の駐車場付近にて発生した爆発事件に関し、エジプト内務省発表の事件の概要、並びに発生後の現地の状況についてレポートが届きましたので、以下にご紹介いたします。



2015年6月10日(水) 午前、ルクソール近郊のカルナック神殿の駐車場付近にて発生した爆発事件につき、エジプト内務省により事件の概要が発表されました。日本では自爆テロなど、煽情的な言葉を使った報道がほとんどでしたが、この報告書は、エジプト内務省発表の声明の忠実な翻訳となります。
以下、JTUEによる邦訳にてご報告申し上げます。

■ エジプト内務省 6月10日発表の声明
6月10日午前10時15分、カルナック神殿警備担当警察官が神殿前でタクシーを降りる3人組を目撃。
神殿駐車場に停まっていた大型バスの方向へ歩いているのを不審に思い、身元確認のため呼び止めようと近づいたところ、3人組は警官に気付き逃走。停止命令を無視したため、警官は3人組に向け発砲、うち1名はその場で射殺され、もう1名は肩に重傷、残る1名は鞄から手製爆弾を取り出そうとした際に爆弾が爆発し死亡。爆発の際近くにいた警察官1名が負傷。
事件発生後、神殿駐車場を立入禁止とし検査を行ったが、爆発物等危険物は発見されなかった。
現在、カルナック神殿を含むルクソール市内の全観光地は通常通りオープン。

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事件後、当局による検査のためカルナック神殿はおよそ2時間に渡り閉鎖されましたが、正午過ぎには再開いたしました。また、その他の観光地は上記報告にある通り、終日平常通りオープンしておりました。午後にはルクソール観光を予定通り終え、紅海のリゾート地 ハルガダへ向け出発する団体、またクルーズ船へと戻る観光客の姿が見られました。
JTUEでは、事件発生直後から午後6時にかけ、爆発 現場及びその他東岸の様子を取材いたしました。(詳細は下記写真をご参照ください)

現地の状況をより正確に、また多角的視点からより総合的にご判断いただくため 私どもJTUEからの情報を是非関係者の皆様に広くご活用いただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上
JTUE会員一同

事件発生から約1時間後(11時30分頃)の事件現場。<br>神殿は警察の検査のため一時閉鎖。事件発生から約1時間後(11時30分頃)の事件現場。
神殿は警察の検査のため一時閉鎖。

同じく事件発生から約1時間後。破片の散乱をそのままに当局が現場をくまなく検査中。同じく事件発生から約1時間後。破片の散乱をそのままに当局が現場をくまなく検査中。

午後1時30分頃のルクソール神殿。午後1時30分頃のルクソール神殿。

再開後のカルナック神殿内。再開後のカルナック神殿内。

東岸のスーク(市場)ではこの時間帯あまり外国人観光客の姿は見られませんでした。東岸のスーク(市場)ではこの時間帯あまり外国人観光客の姿は見られませんでした。

観光客の人出は少ないものの、日が暮れると地元の買い物客で活気付きます。観光客の人出は少ないものの、日が暮れると地元の買い物客で活気付きます。