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オーストラリア [ Commonwealth of Australia ]

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オーストラリア / 新型インフルエンザに関する現在のオーストラリアの状況について (「プロテクト」フェーズへ移行)

掲載日時:2009年06月18日

情報提供:株式会社アイディツアーズ サウスパシフィック

2009年6月17日、オーストラリア連邦保健省のロクソン大臣は記者会見にて、新型インフルエンザに対するオーストラリアとしての警戒段階のフェーズを、新たに設定した「プロテクト」(Protect=弱者を守る事に専念する段階)に変更する旨を発表いたしました。

現在オーストラリアは、国としてコンテイン(国内感染の拡大を封じ込める措置段階=国内流行拡大段階)にあり、感染者の多いビクトリア州だけがサステイン(国内感染の封じ込めを断念し、拡大を最小限に留める事に専念してワクチンの到着を待つ国内流行耐久段階)に移行しておりました。

ロクソン大臣は、予め策定していたこうしたフェーズはより毒性が強いウィルスを想定したものであって、今回のウィルスは症状が軽い事から、これまでとは違った対処が必要と判断し、新しいフェーズを設定したとの事です。
この「プロテクト」(=守る)フェーズについて、現在報道されている内容は以下の通りです。

◎ ウィルスに対して抵抗力の弱い人々に早期に対応、又、重度や中度の患者を治療する事で、これらの人々を「守る」事が出来るように(人的資源や物理的資源を)集中する。

◎ 患者の中で検疫(隔離)を受けるのは、重度あるいは中度の症状が出ている患者だけになる。
 軽い症状の患者や疑い例患者、あるいは感染者と接触しただけの人は、検疫の対象から外される。

◎ 患者の中で抗インフルエンザ薬を投与されるのは重度、あるいは中度の症状が出ている患者だけになる。
 軽い症状の患者は一般の風邪薬で対応してもらう。

◎ 感染者と接触しただけの人や疑い例患者は、投与を受けなくなる。

◎ 感染者が出ても学校が閉鎖される事はなくなる。

◎ 現在の国境監視対策は、(基本的に多くが)廃止される事になる。

◎ 全ての州は、6月26日(金)までにこの「プロテクト」フェーズに移行する。


この新フェーズへの移行は、簡単にいえば「新型インフルエンザは、季節性インフルエンザとほぼ同じように対応する事にした」という宣言と見なす事が出来ます。

そして、上記の新たな対応は、現在実施されております「日本、米国、カナダ、メキシコ、パナマ、国内のビクトリア州等の感染危険地域から往来した学生に対する登校停止措置」を無意味なものとする事が明らかであるため、この登校停止措置は6月26日(金)までに解除される方向に向かうものと思われます。

以上、ご報告いたします。また新しい情報が入りましたらお知らせいたします。