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中国 / 世界遺産 「黄山」(こうざん)観光のご紹介−その2

掲載日時:2005年01月06日

情報提供:ジェイ・ティ・エイ・ジャパン株式会社

中国には数多くの世界遺産がございますが、黄山もその一つ。
黄山の観光ポイントのご紹介 第2回目の今回は、世界文化遺産「宏村」(コウソン)と謎の石窟群「花山謎窟」のご紹介です。


■ 見所その2: 安徽省南部の古民家の旅 --- 世界文化遺産「宏村」(コウソン)

〔ロケーション〕
黄山市内より車で1時間半。 イ県までは黄山より車で1時間。

〔概要〕
安徽省で明・清時代の民居が残り、今もなお人々が生活をしている古民家群の代表の1つ。2000年11月に世界遺産に指定されました。
古村落に住んでいた人々の仕事は農業ではなく、商業、又は役人です。
安徽商人といえば明清時代に活躍、商才に長けると有名でしたが、出稼ぎに行き裕福になってから故郷に帰り家屋を立派に建てました。
造園を重んじたここの人々は、村や出入り口のところで山や丘や川等を巧みに利用し、牌坊・廟・塔などを加えて、美しい景観をつくっているのも特徴といえます。

この宏村に入るには、特別なビザ(査証)が必要となります。
中国人以外の外国人ビザは60元となっており、現地旅行会社でないとビザ取得は難しくなっております。
又、その他に入園料金として一人55元が必要です。

南京や上海等の周辺都市から、学生がスケッチに来ているのが目立ちました。
一日では描ききれないこの世界遺産をじっくりと描くため、又、社会実習も兼ね、多くの学生が宏村内の古民家に宿泊している様です。
残念ながら外国人は古民家には宿泊出来ませんが、敷地内にある「雷崗山荘」には宿泊可能です。
但し、同施設には10人までしかご宿泊いただけませんので、ご注意を。(施設内はベッド・トイレ・簡易シャワーのみ)
※「雷崗山荘」では、郷土料理の昼食の手配が可能です。(最大30名様まで)

迷路のような水路をくぐり、古代建築を楽しみながらゆっくりと散策してはいかがでしょうか。

〔観光に要する時間〕
1時間

※注
古民家群内は、水路を歩いて散策します。
道があまり広くないため、車椅子のお客様は、事前の確認をお願いいたします。


 ・写真1〜4 --- 世界文化遺産「宏村」
 ・写真5 --- 古民家「雷崗山荘」
 ・写真6 --- 同山荘内の寝室



■ 見所その3: 謎の石窟群「花山謎窟」

〔ロケーション〕
黄山市郊外、車で30分。

〔概要〕
2000年に発見された謎の石窟群。誰がどういった目的で掘ったのか、その理由は今現在に至るまで解明されていません。
一説には秦の始皇帝のお墓のため、あるいは三国志時代の曹操の軍隊が黄山市内に駐屯所を置いていたという史実があり、いずれはここに駐屯所を構えるつもりで掘ったとか・・・。

以前は徽州石窟群と言われておりましたが、2001年5月21日、時の国家主席 江沢民 氏が訪問した際、のどかな田園風景が広がる花山風景区にある謎の石窟、と言う事から「花山謎窟」と命名されました。

現在、36箇所の石窟群が発見されておりますが、主な見所となっているのは、2号館と35号館。要所に日本語で石窟の説明書きがあります。
中国最大級の石窟群で、何故? どのように? と謎解きをしてみてはいかがでしょうか。

〔観光に要する時間〕
所要時間: 1時間

※注
石窟内には足元が滑りやすく、多少の階段の上り下りがございます。
足の悪い方や車椅子のお客様は、事前の確認をお願いいたします。


 ・写真7 --- 2号石窟
 ・写真8 --- 日本語の説明もところどころあり
 ・写真9 --- のどかな田園風景が広がります