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メキシコ / 世界文化(自然)遺産シリーズ19 - モレリア歴史地区

掲載日時:2002年07月02日

情報提供:株式会社メキシコ観光

メキシコ独立の不滅の英雄「モレロス」の名前を都市の名として残した
中央高原に咲いた美しいコロニアル都市

【モレリア歴史地区】 (HISTORIC CENTRE OF MORELIA)


ミチョアカン州の州都モレリアはメキシコ中部のアナワク高原南端に位置し、首都メキシコシティとメキシコ第2の都市グアダラハラを結ぶ街道の中間点、グランデ川に沿って建設された。

1541年に新スペインの初代副王アントニオ・デ・メンドーサによって建設されたこの街は、メンドーサの生まれ故郷スペイン、カスティーリャ地方の街の名にちなんでバリャドリードと名付けられた。

バリャドリードに生まれたホセ・マリア・モレロス・イ・パボンは1810年「ドローレスの叫び」をあげてスペインからの独立運動を指導したイダルゴ司祭の右腕として活躍し、イダルゴが翌年捕らえられて処刑された後の独立運動の指導者となった。

1813年にモレロスはスペインからの独立を宣言し、メキシコ共和国憲法を公布するがスペイン軍に捕らわれ、結局1815年に処刑される。

1821年、遂にメキシコは独立戦争に勝利をおさめ、街は開放され、バリャドリードは不滅の英雄「モレロス」に敬意を表して1828年に「モレリア」とその名を変えた。

石畳のコロニアルな旧市街の町並みの中心、中央広場には淡いピンクの石で作られたカテドラルがある。1620年から105年の歳月をかけて造られたこの大聖堂は、2つの鐘塔と美しいドームは街のランドマークになっている。

アメリカ大陸で2番目に古い大学サン・ニコラス大学(現ミチョアカン大学)は2階建てのアーケードに囲まれた美しい中庭を持つ。1540年に隣町のパツクァロに神学校として開校し、1580に現在地に移転された。

街の建設と共に建造された旧サンフランシスコ聖堂は、繊細な装飾のファサードを持ち、現在は民芸品博物館としてミチョアカン州の古い民芸品を展示している。 

モレロスの生家のそばにモレロス博物館がある。
1801年にモレロスが住居とした所で彼の遺品が展示され、英雄の生活をしのぶことが出来る。

街の東には18世紀に造られた1.6kmに及ぶ優雅な「水道橋」がある。253本の支柱からなるローマ風アーチが街の風景に溶け込んで美しい。


■国:   メキシコ合衆国
■登録年: 1991年
■分類:  歴史地区
■建設時期:1541年
■建設者: 初代副王アントニオ・デ・メンドーサ
■所在地: メキシコ中部、 メキシコシティの西230km
■規模:  現モレリア市街地

■アクセス都市、空港:
 メキシコシティ(MEX) / メキシコシティから車で約4時間。