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パラグアイ [ Republic of Paraguay ]

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パラグアイ / 世界文化遺産、最後のミッション集落「トリニダー遺跡」と「ヘスス遺跡」ご紹介

掲載日時:2009年07月31日

情報提供:社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会

静かな、まったりした時間が過ごせる世界文化遺産へようこそ! ここパラグアイにも世界文化遺産があるのをご存じでしたか?
18世紀にイエズス会が宣教の目的で、原住民 グアラニー族の定住と共同生活の場として、パラグアイとアルゼンチンに数多くのミッション集落を造ったのです。

※参考: ミッション集落とは?
キリスト教イエズス会派の宣教師たちがキリスト教の伝道を目的に、現地の人々(いわゆる先住民)が生活を共にすることで作り上げられた一つの共同生活体=集落(村)。

「ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナ」こと「トリニダー遺跡」は、イエズス会のミッション集落として1706年に建設、「ヘスス・デ・タバランゲ」こと「ヘスス遺跡」は1685年に建設されました(未完成)。 ミッション集落としては規模も大きく、保存状態も大変良好な事から、両遺跡とも1993年にユネスコの世界文化遺産として登録されています。

「トリニダー遺跡」の集落は、大きく分けて大聖堂、学校、工房、住居、墓地、広場などに分かれておりますが、中でも中央正面に位置する煉瓦で造られた「大聖堂」は、その規模の大きさと今も残る数多くの緻密な彫刻には、目を見張るものがあります。(現在、屋根は崩落して残っていないのが、大変残念です)
又、ここは1986年に公開されたアカデミー賞受賞映画「ザ・ミッション」(主演: ロバート・デニーロ)の舞台としても有名です。

もう一つの「ヘスス遺跡」は、ミッション集落地の中で唯一、スペインのデザインを明確に現した建物=教会が存在しています。入口はキリスト教とアンダルシアのイスラム風な装飾が混合された美しい花のデザインで囲まれた入口が見どころの一つです。

世界遺産でこんなに静かに過ごせる場所は、まず見当たらないでしょう。
ちょっと足を延ばして、南米の中心に位置するパラグアイに、是非お越し下さい。

■ 遺跡データ
1. トリニダー遺跡
〔正式名称〕
 ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナ
 (Jesuit Missions of La Santisima Trinidad de Parana)
〔アクセス〕
 パラグアイ第3の都市「エンカルナシオン」(Encarnacion)から、国道6号を北東に28km進んだ場所に位置
 (エンカルナシオンから路線バスで30分、料金 5,000グアラニ=日本円で約¥100)
〔入園料金〕
 お一人様 5,000グアラニ (日本円で約¥100)
〔オープン時間〕
 08:00〜18:00

2. ヘスス遺跡
〔正式名称〕
 ヘスス・デ・タバランゲ (Jesus de Tavarangue)
〔アクセス〕
 トリニダ遺跡から南東に12km(路線バスなし)
〔入園料金〕
 お一人様 5,000グアラニ (日本円で約¥100)
〔オープン時間〕
 08:00〜18:00



(同情報は、在パラグアイのJICA シニアボランティア 山内岱三様よりご提供いただきました)

トリニダー遺跡・説教壇トリニダー遺跡・説教壇

トリニダー遺跡の遠景の一部トリニダー遺跡の遠景の一部

ヘスス遺跡・教会堂回廊ヘスス遺跡・教会堂回廊

ヘスス遺跡・教会堂の窓ヘスス遺跡・教会堂の窓