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パラグアイ [ Republic of Paraguay ]

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パラグアイ / アルパと銀細工工房の街「ルケ」ご紹介

掲載日時:2009年12月11日

情報提供:社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会

弓形をした胴体をもつ楽器 ハープは、オーケストラで一般的に使用されている事もあり、弾いた事は無くとも多くの方がご存知だと思います。
このハープは、16世紀にスペイン人によってパラグアイにも伝えられました。その後、このハープからペダルや糸倉が取り除かれ、パラグアイ原産の木材(主に西洋杉)を使う事で軽くて安定性に優れ、かつ美しい音色を奏でる素晴らしい楽器へと独自の変貌を遂げました。
これこそがパラグアイハープこと「アルパ」です。

「アルパ」は通常32弦で構成されておりますが、まれに5オクターブをカバーする40弦の「アルパ」を見かける事もあります。「アルパ」はソロでも伴奏にも使用出来る楽器で、その弾き方は右手で低い弦を指先または爪でメロディーを奏で、左手の指先で高い弦を使いながら演奏します。
そんな素敵な楽器「アルパ」を製作・販売している工房が、ルケ市(Luque)にはあります。その価格も日本で購入するより手頃な価格で購入可能です。(品物にもよりますが、大体US$400〜1,000程度)

そしてここルケ市の中心部(セントロ)で「アルパ」の工房より数多く目立つのが銀細工「フィリグラーナ」の工房です。
「フィリグラーナ」とは金銀細工職人の技術で、金や銀の細い糸で作り上げられる繊細で美しい宝石です。

このフィリグラーナ自体は、二本の金や銀の糸をペンチや独自の工具で時間をかけて細い組紐のように作り上げたものです。一見すると、それはまるでワイヤーロープの彫刻のようにも見えるほどの出来栄えです。一般的なデザインとしてはロゼット、半月、馬車、扇子、フリンジ、ブルクシャの花等が主で、ネックレス、ピアス、ブローチ、指輪、ブレスレット、チャーム等が作られています。
こちらも日本より手頃な価格で購入可能です。(銀のピアス US$4〜10、ブローチ US$6〜15程度)

パラグアイの首都 アスシオンからもそう遠くありません。是非、パラグアイにお越しの際は、このルケにも寄ってみてはいかがでしょう。


■ ルケ市のデータ
* 場所
 アスンシオンから東へ15kmに位置
 パラグアイの玄関口「シルビオ・ペティロシ国際空港」のある街です。
* アクセス
 市内バス(30番)で、アスンシオンのセントロから約45分。(料金 2,100グアラニー)
* その他
 1860年代に発生した「三国同盟戦争」当時は、ルケがパラグアイの首都でした。


(同情報は、在パラグアイのJICA シニアボランティア 山内岱三様よりご提供いただきました)

アルパ工房の職人さんアルパ工房の職人さん

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フィリグラーナフィリグラーナ

フィリグラーナフィリグラーナ

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