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オーストリア ウィーン / アルノルト・シェーンベルク生誕150周年「アルノルト・シェーンベルク・センター」

掲載日時:2024年07月22日

情報提供:オーストリア政府観光局

今年はアルノルト・シェーンベルク生誕150年にあたります。
ウィーンのシュヴァルツェンベルク広場の近くに「アルノルト・シェーンベルク・センター」があり、一般公開されています。1998年に開館した同館では、2011年にユネスコの世界記憶遺産に登録された遺品を収蔵しています。

作曲家、教育者および音楽理論家として音楽作品の楽譜や初演の告知(「グレの歌」)や著作の展示はもちろんのこと、展示室の壁には長い年表が掲出されており、シェーンベルクの生涯が写真や手紙とともに紹介され、彼の人柄、アレキサンダー・フォン・ツェ厶リンスキー、グスタフ・マーラー、アルバン・ベルク、アントン・ヴェーベルンやフリッツ・クライスラーとの交友関係がわかるようになっています。

1874年にウィーンで生まれたシェーンベルクは無調音楽と十二音技法(互いに関連する12音だけで作曲する方法)で、ウィーン音楽の新しい流派を築きました。

シェーンベルクは絵画の才能もあり、画家としての顔もありました。
1910年頃に描かれた自画像は現在ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツに収蔵されています。ワシリー・カンディンスキーの招きで、シェーンベルクは1911/12年にミュンヘンで開催された第1回青い騎士展に4点の絵画を出品しています。

ナチスから逃れアメリカに亡命し、1951年にロサンゼルスで亡くなりました。その遺品とともにロサンゼルスの書斎がシェーンベルク・センターでは復元されています。五線譜を書けるように考案した、5本が連なっている鉛筆や、物を大事にした倹約家らしく短くなった鉛筆に紙を巻いて使いやすくしたもの、楽譜を綴る粘着テープローラー、作曲用小テーブルに木製のエクステンションをつけたものや譜面台も自作しました。自分でデザインし、ベルリンで造らせた黒い箪笥も残っています。
創作アイディアと人間味に溢れるシェーンベルクに触れられる記念館です。

※アルノルト・シェーンベルク・センター (ARNOLD SCHONBERG CENTER)
 住所: Schwarzenbergplatz 6, A-1030 Wien (入口はZaunergasse 1-3から)
 開館時間: 月〜金曜 10:00〜17:00 (法定祝祭日は閉館)
 入場料: 大人 6ユーロ、シニア/グループ/Vienna City Card保有者は20%割引、26歳以下は無料
 詳細: https://www.schoenberg.at/index.php/en/