パリの目抜き通りであるシャンゼリゼをそぞろ歩いていると、女性の胸元にサッとチューリップの一輪を挿してくる男がいる。
「女性の胸にチューリップの花を挿してくるなんて、パリの男性はなんて素敵なんでしょう !!」などと思いがちだがご用心 !!
これは決してプレゼントなどではなく、新手の花の押し売りなのである。

日本人の女性、とくに新婚旅行などできている場合には、何のことか分からぬうちに花を挿
され、挿されてしまうと断るのも難しいのか、ずるずると押し売られることが多いようである。

断るコツは、胸元に挿される前に毅然として｢ノン｣と断ることである。さすがに挿す前に｢ノン !｣と言われてまで無理やり挿してくる輩はいないようだ。
きちんと｢ノン｣と言えば、別のターゲットを目指して去っていくはずである。

この場合、われわれが思うほど相手は気分を害してなどいないと知るべし。
土台、日本人は優しすぎる。だからそれにつけこまれているだけの話なのである。



※本記事は｢国際観光振興会 海外旅行情報｣より転載致しました。