今や何でも前倒し、スピード、急いで事を処す事が総てと思われていた幻想が終わり、改めて自らの足場をじっくりと、そして丁寧に見直す時代です。
文化は一朝にしてならず、２０００年の時を経て営々と築き上げた人類の遺産を肌で感じてみてはいかがでしょう。
文化の基本である歴史と自然を取り戻し、穏やかに考え行動する、正にスローライフスタイルにふさわしい場所がここにあります。

決して近いとは言えませんが、苦労して行く価値のある場所です。


■ 世界遺産の段丘水田 「バナウエ」

バナウエは、ルソン島北部のコルディリア山脈の中央に位置するイフガオ州の町です。
マニラから３４０ｋｍ、車で約１０時間程かかります。

世界遺産に指定されている、山を切り開いて階段状に造られたライステラス。
約２０００年前に山岳民族のイフガオ族によって造られ｢天国への階段｣、｢世界の８番目の不思議｣とも言われています。

天上にも届くかと言う程、荘厳かつ壮大な景色は、山岳民族の血と汗の結晶です。

すり鉢型の底のイフガオ族の村では、高床式の住居を見たり、昔ながらのライフスタイルを守っている村人とのふれあいも楽しみです。



■ 避暑地 「バギオ」

バギオは標高１５００ｍにあるルソン島北部５州の中心都市です。
マニラから２５０ｋｍ、車で約６時間程かかります。
年間平均気温が２０℃と、日本の軽井沢の様な避暑地です。

見どころはフィリピンの真夏の時期、４月から５月に大統領が避暑地として使う「官邸」のマンションハウス。
ライト公園ではポニーを借りて乗馬も出来ます。
シティー・マーケットでは、何ヵ月分かの食糧をまとめ買いに来る人もいるという最も大きなマーケット。
バギオに通じるジグザグビューで有名なケノン道路の建設には、日本人移民が多大な貢献を果たしました。

今年２００３年は、バギオの日本人移民１００周年にあたります。



このフィリピンお勧めの都市に、是非一度、訪れてみてはいかがでしょう。
尚、詳しくは、OTOA会員までお問い合せ下さい。



(写真左： 世界遺産の段丘水田「バナウエ」、　写真右： 避暑地「バギオ」)